浅小井祇園祭 宵宮

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びわ湖最大の内湖、西の湖の南に
浅小井という200戸ほどの農村があり
7月の第三土日「浅小井祇園祭」がおこなわれます。

日曜の本宮には豪華な6基の曳山が、集落内を巡行。

土曜の宵宮では、今宮天満宮鳥居まえで
夕刻、6基の笠松明が順次、奉火されてゆきます・・・





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6基の曳山は、現在 郷土文化施設
「曳山とイ草の館」に収蔵されています。

かつては各町の山蔵に保管されていたそうで
集落内を歩いていると、土壁にトタンの扉のついた
山蔵をいくつか見ることができました。

本宮の朝に会館から曳き出され
干支やその年の話題の飾りもの(ダシ)が施されます。

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どうして、こんな小さな農村集落に
6基もの豪華な曳山があるのでしょうか・・・?

浅小井は、古来、イ草の一大産地で
近江八幡の大商人、西川家や伴家が活躍した時代には
こちらで生産されたイ草と畳表は大量に買付けられ
村は大いに潤ったといわれます。

近在の村で百姓一揆などが打ちつづくなかでさえ
領主への年貢や上納銀も皆済してしまうほどの勢い。
寛文十年(1670)津島明神を勧請し
おこなわれるようになったのが、この祭りです。

ちなみに、大正、昭和天皇の大嘗祭の畳表も
浅小井から献上されていたそうです。

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今宮天満宮の鳥居まえに6基の笠松明・・・

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近江八幡各地では、3月から5月にかけての春祭りで
大小200基の松明が奉火されていますが
7月の祭りで松明が結われるのは珍しいですね。

ここだけかと思ったら、現地でたまたまお会いした

「日吉山王祭 山を駆け湖を渡る神輿たち 」
の著者山口幸次氏によると
今宮天満宮の数百メートル東に鎮座する熊野神社でも
同日、2基の松明の奉火があるのだそうです。

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午後8時、鉦と太鼓を打ち鳴らしながらやってきた
6つの町衆が今宮天満宮摂社津島神社を一周。

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宮入りが済むと、津島神社の神火より採られた火が
子ども松明に移されます。

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子どもたちが持ち寄った松明が、
つぎつぎに炎のなかへ投げ込まれてゆきます。

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すべての子ども松明が燃えあがると、
ひとりの男性が手にした菜種殻(?)に火を移し
やにわに駆け出して松明の下へ・・・

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松明の先端から地面へ張り渡したロープのひとつに
その火が移されると、導火線のようにみるみる引火し
笠の上部がパッと燃えあがってゆきます。

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菜種殻が先についた長い棒で火を採り
笠より下の松明の胴へ移され、全体が火に包まれます。

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2基目の松明には花火がしかけられていました。

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色とりどりの花火・・・

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ここまでの展開は、息もつかせぬ臨場感に溢れていました。

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そして、ここから先の炎の競演は圧巻。

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近江八幡の松明まつりは、
いずれも千年を越える歴史を有するといわれます。

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浅小井祇園祭りは350年ほどまえにはじまったとされていますが
宵宮で奉火される松明行事はそれ以前からあったのでしょうか・・・?

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想像力を掻き立てられ熱狂を巻き起こす行事・・・

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松明の奉火を眺めていると
何の根拠もないのですけれど
宵宮でおこなわれるこの松明行事の方が
もともとはメインだったのではないか
・・・と思えるほど圧倒的な迫力があります。

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最後の松明に点火・・・

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わずか1時間足らずの熱狂・・・
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by dendoroubik | 2016-07-17 19:49 | ◆近江の祭 近江八幡 | Trackback | Comments(0)