国津神社 王の舞 前篇

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若狭には、鎌倉時代以降に、大和や京から伝わったとされる
「王の舞」という神秘的な神事・・・というか芸能が数多く伝承されています。

これまで僕が見た「王の舞」は宇波西神天神社のふたつにすぎませんが
若狭町では、11の神社、 美浜町の2つの神社、敦賀市、小浜市、高浜町の神社で
それぞれ伝承されているそうです。(聞き齧りなので、遺漏はあるかもしれません)
また、隣接する滋賀県高島市の三重生神社 うしの祭りや国狭槌神社の神事なども
同じ系譜に属するものだろうともいわれます。

4月3日、若狭町向笠、国津神社の「王の舞」を見せていただきました。

古式を残した厳粛さのなかにも
朗らかな笑いの横溢する、とてもすばらしい行事でした・・・




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このお祭りは、「越の村」「流鏑馬の村」「大村」「田楽の村」4つにわかれた講組織によって担われています。
馬場(文化継承館まえ)には、神の憑代「おはけ」・・・それぞれの村、4つの「おはけ」が祀られていました。

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奥から、天満宮、国津神社、神明社。同 規模の三つの社殿が並んでいます。

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各神事講の宿で講がおこなわれたあと、正午、まず「越の村」が宿を出て神社へ向かう「村立」がはじまります。

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越の村は「王の舞」をつとめます。
獅子舞も同行しますが、舞いはありませんでした。
大村は「田植えの舞」「田楽の村は「田楽」をつとめていますが、
「流鏑馬の村」は、流鏑馬をおこなうわけではないようです。

あるいは、以前はおこなわれていたのかもしれません・・・

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一行は、直接、参道をすすまず、ひとつ南の道を渡ってゆきますが、神社の裏(西)の通りで、二手に分かれます。
大御幣と若衆は、そのまま直進し、神社の北の道へ回り込んでふたたび、参道下の馬場(文化継承館)まで戻ってきます。
残りの議員たちは、宮入りします。

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この宮入りの様子が不思議です。

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鳥居下で「老司」が、椿で飾られて神饌を持ち上げ、その下を「御供舁き」の女の子がくぐっていくのです。
4つの村の宮入りで、それぞれおこなわれます。

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先に宮入りした講員たちは、はじめにめに天満宮へ参拝。

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このときの様子も、また風変りです。

3つのカワラケにお神酒が注がれ、喉を湿(すフリを)してから
折敷を振り上げ、後ろむきに盃を屋根の上に放り投げるのです。

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一方、大御幣と若衆は、途中、休憩をはさみながら、神社の北側の県道をゆっくりと渡って、馬場へ還ります。

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昨年、勝山左義長まつりで知り合った、福井市在住の清水さんに段取りをお聞きしました。

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そのおかげで、はじめてにしては見どころを押えることができたとは思うのですが
前半は、神社とこの渡りのどちらかを見るかで悩みます。

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4つ村が順に同じことをおこないますので、2回ずつ分けて見ていたのですが
最後の「流鏑馬の村」が馬場へ還ってくるとき、烏帽子、直垂姿の議員たちが土下座をして迎えていました。

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4つの村が馬場へ還ってくると、参道に議員たちが集まってきます。

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こちらでも、また行列を土下座で出迎えるのです。

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馬場から鉾持ちを先頭に王の舞、獅子、大御幣が順に神社へ向かってゆきます。

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御供舁きの女の子が神饌の下をくぐったり、盃を後ろ向きに社の屋根に放り投げたり
といったこの祭りの風変りな行いと同じように
土下座で行列を出迎えるシーンも、見る者に、神韻とした心持ちを惹き起させます。

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高圧的に人権を踏みにじるものとして無意識に言論から排除される「ドゲザ」ですが
この場では「合掌」よりも深い信仰の表現。

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厳粛でありながら、とてもドラマチックな祭り・・・

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「再訪したい祭りリスト」に入りました(笑)

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神社へと到着した大御幣が天満社の神前に供えられると神輿が担ぎ出されます。

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一行は神輿とともにふたたび馬場へ・・・

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Commented by 清水 at 2016-04-07 23:48 x
ここのお祭りの前半は
いくつかの行事が並行して行われるので
全体を完全に把握するには一つの体では無理ですね(笑)

それにしても初めてとは思えないほどのまとめようで
感服いたしました
また来年も行きましょう
Commented by dendoroubik at 2016-04-07 23:54
☆清水さん

すみません・・・
 コメントいただいた花見の記事を誤って削除してしまいました

いままで見た王の舞も どれもすばらしかったですけれど
この祭りは 自分の好みにピッタリでした
今年は桜が早く満開で なおさらよかったです
ぜひ来年もお供させてください
by dendoroubik | 2016-04-07 22:28 | ◆若狭の祭 | Trackback | Comments(2)