2016年 03月 09日
勝山左義長まつり 2016 その2
個性を隠すことで達成される芸能の境地・・・
みたいなものもあるでしょうけれど、
打ち手の個性を打ち消さず、
むしろ、のびやかに花開かせるのが、
「浮き太鼓」の魅力ではないかと思います。
どの櫓、どの個人の浮き方を見ても、
それぞれの個性が際立って楽しいこの祭りですが、
保存会の方々を中心に、名人芸が披露される
上長淵の櫓は、さながら個性(えがお)の百花繚乱・・・
この妖艶さはどうでしょう・・・!
「打ち手集合」の時間を中心に、
多くの観衆がこの櫓の下へ集まってきます。
春よ春よ こがれし春よ
春、一斉に花が咲き出すような可憐さ・・・
このお二人のコンビネーションは完璧。
痛快なほど息ピッタリです。
「いい顔」のオンパレードです。
自ら楽しむことと、人を楽しませることが、
幸福な一致をみるのがこの祭り・・・
楽しいだけじゃなくて、
見ていてしあわせな気持ちになるはそのためでしょうか・・・
この女性の笑顔をせんべぇさんは
「ひまわりのよう」・・・と表現していました。
・・・言い得て妙ですね。
「いい顔」の代表といえば、やはりこの男性・・・
変幻自在の百面相。
「いい顔」が極限化して「お面」となり・・・
ふいにその「お面」が崩れて「いい顔」へ・・・
と思えば相方が「お面」に・・・いい顔ミルマスカラス!
いまでこそ女性や子供たちに席巻された感のある櫓の上も
ある時代までは、おやじさんたちの「聖地」だったとも・・・
酔った若衆が、芸者の赤い襦袢をひっかけ、
戯れに太鼓を叩いておどけてみせたのが
そもそものはじめともいわれる「浮き太鼓」。
この方の浮きは、その保守本流なのかな
・・・と思いながら、いつも見惚れてしまいます。
いつも櫓の最前列でしの笛を吹いている
この美女の浮く姿を見たことがありませんが、
ぜひとも見てみたいものです・・・
蝶よ花よ 花よのねんね
まだ乳のむか 乳首はなせ・・・
さあさおいで 集まっておいで
あなたもきみも 櫓の下へ・・・
はたの勝山 おさの音響く
織りなす羽二重 乙女の肌よ・・・
演目は「だいづる」のほかに、「しっちょめ」「ごたいてん」「金毘羅船船」「戦友」
ハァ~~~
さあさおいで 越前大仏
祈りを込めて 世界の平和・・・
浮かれ太鼓に 左義長ばやし
たすきも揺れて 櫓も揺れる・・・
恋の長山 あの松陰で
別れのつらさ 涙かつゆか・・・
みんなはやせ 陽気にはやせ
手拍子たたき 左義長ばやし・・・
人をしあわせな気持ちにさせる笑顔です。
(笑)
届かないものに手を伸ばそうとするかのように、
切なく打ち鳴らされるこの女性の早打ちの太鼓には、いつもグッときてしまいます。
そして、合間に見せる笑顔・・・
でも、あまりの早打ちに、カメラが追いついたためしがありません(笑)
魅力的な打ち手はまだまだ登場しますが、キリがないので、今回はこのへんで・・・
これだけ皆様の個性がありますと、見逃せないシーンばかりです。
この綺麗な若奥様も、モデルで撮影した方も、お二人のコンビとコメントの方々も、勿論おかめひょっとこも・・・
私も只今掲載枚数の絞込みに 思案中です!
どうやら何回かに分けて掲載となりましょう。
何だか、風の盆や阿波踊りに、近づいてきたような(笑)
もともと長々と写真を羅列してしまうタイプですけれど
上長淵でまとめようとするとさらに長くなってしまいます
でも これでも泣く泣く刈り込んだ方なんですよ(笑)
ホントに 個性的で魅力的な方が多い町 祭りですね
風の盆なんかとは なにからなにまで真逆な行事なのに
惹きつけられる魅力の強度には近いものがありますね
おそらく八尾へ入られるときには いつも
「帰ってきた」・・・という感慨を持たれると思うのですが
勝山は再訪すると その「帰ってきた」という感覚が
さらに強く感じられると思います
ありがとうございます!
・・・って 一年中 さぎっちょを肴に呑んでるんでしょう?(笑)
幸せな気分なのは かわいい奥さんを貰って
お子さんもお生まれになるからにちがいない(笑)
でも 僕はほっかむりんさんの浮きみてると
ホントに幸せな気分にさせていただけます!