勝山左義長まつりまであと64日

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毎年、2月の最終土日、
九頭竜川のほとりの城下町、
奥越勝山でおこなわれる「勝山左義長まつり」・・・

  春よ 春よ こがれし春よ・・・

来年は2月27日(土)28日(日)の開催です。




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4年まえに、はじめてこの祭りを見た瞬間から、
櫓の上で「浮いて」いる人々の、
(太鼓を叩いて踊ることを「浮く」といいます)
とてつもなく素敵な笑顔に魅了されてしまい、
それから毎年、通うようになりました。

それにしても、不思議な祭りです・・・

派手な装束は、祭りならではしょうけれど、
真冬にこの薄着は、いかがなものでしょうか・・・
カメラマンの着込み具合とくらべてご覧ください(笑)

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2月の奥越です。

そりゃあ寒いなんていうものじゃなく、
昨年、今年は比較的、穏やかな気候だったものの、
その前の年は、5メートル先も見えないくらいの、
大吹雪に、時折、見舞われることもありました。

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異常低温に襲われたその年、
祭りの翌週、風邪、インフルエンザによる
学級閉鎖が相次いだそうです・・・

さもありなん(笑)

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顔も強張ってしまうような寒風が吹きすさぶなか、

  蝶よ 花よ 花よのネンネ

いちど聞いたら耳から離れないキャッチーなメロディで、
どこかユーモラスな雰囲気を漂わせたお囃子に乗り、
「これ以上楽しいことはない!」・・・って感じの笑顔で
「浮いている」姿に(しかもこんな薄着で・・・)
いつも呆れるくらいに驚嘆してしまいます。

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笑顔の祭りはたくさんありますが、
櫓のうえで「浮いて」いているときの
この祭りの人々の笑顔は、やはり突出しています。

  「笑顔で浮いている」

・・・というよりも

  「笑顔(そのもの)が浮いている」

・・・と、感じてしまうこともしばしばです。

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勝山には12基の櫓があり、
どの櫓を見てまわっても「いい顔」ばかりです。

  浮かれ太鼓に 左義長ばやし
  たすきも揺れて 櫓も揺れる・・・

いくつか櫓をまわっているうち、知らず知らずに、
眺めている観衆まで笑顔が感染しています。

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日が暮れて、ギャラリーが少なくなっても、
「浮き」の熱気は収まることがありません。
むしろ、ますますヒートアップしてゆく感じです。

  ソ~レ浮け! もっと浮け~!

冬の祭りゆえ、両日とも、午後10時か11時頃には、
すべての浮き太鼓は終了してしまうのですけれど、
まるで夜っぴきでおこなわれるかのような勢い・・・

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滋賀県近江八幡市の「近江八幡左義長まつり」
岐阜県海津市の「今尾の左義長」
そして勝山のこの祭りを
「日本三大左義長」・・・と呼ぶのだそうです。

奇抜な衣装で大盛りあがりするところは同じでも、
先のふたつの行事が、
あくまでも「左義長」を中心におこなわれるのに対し、
勝山の祭りでは「左義長」と「浮き太鼓」が、
まるで別モノのように平行しておこなわれます。

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2日目の夜、神明神社で採火されたたいまつは、
各地区の代表者たちによって、町を抜け、
九頭竜川のほとり、弁天河原へ運ばれてゆきます。

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その間、それぞれの櫓では、
「浮き太鼓」が、いよいよ佳境を迎えています。

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近江八幡でも海津市今尾でも、
奇抜な装束の踊り子たちは、
クライマックスの左義長の奉火に立ち会いますが、
勝山ではたいまつ行列にも、弁天河原のどんど焼きにも、
ほとんどその姿を見かけることはありません。

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それぞれの櫓のうえでは、名残りを惜しむように、
最後の浮き太鼓が繰りひろげられています。

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弁天河原に据えられた各地区の左義長は、
花火を合図に一斉点火されると、
たちまち火柱となって夜空を黄金色に染めあげます。

  どんど どんど夜空を焦がし
       九頭竜に映える・・・

しばらくして、炎が収まると、集まった人々は
長い竹竿の先につけた餅を残り火で焼いたり、
暖をとりながら談笑にふけったり・・・


どんど焼きの炎が収まるのと時を同じくして、
櫓での「浮き太鼓」もいつしか鳴り止みます・・・

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あまりの楽しさに、思い至りもしなかったのですけれど、
どんど焼きと浮き太鼓が同時に終わってしまうと、
その裏寂しさに、やはりこの祭りも、宗教行事だったのだ
・・・と、改めてしみじみと感じ入ってしまいます。

左義長は歳神を送る行事。

どんど焼きに参加することはなくても、
櫓のうえで笑顔で浮きながら
歳神を見送るのも、勝山の流儀なのかな
・・・と、そんな妄想さえ浮かんできます。

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 さあさ おいで集まっておいで
 あなたもきみも 櫓の下へ・・・


勝山左義長まつりまであと64日です。
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Commented by tamsanpe at 2015-12-25 11:59
お写真を見て僕も自然に笑顔になってました^^

みんなの表情がとても印象的ですね。
笑顔は周りも笑顔にするということでしょうか。
躍動感と表情の捉え方がいつもながら凄いな~
Commented by dendoroubik at 2015-12-26 11:49
☆ぴんの助さん

笑顔に溢れたホントにいい祭りですよ

カメラ目線の写真をいくつか掲載してますので
愛想笑いのようにとらえられるかもしれませんが
夜 観客の誰もいない櫓のうえでも
同じような笑顔で浮いているのです
それはちょっと慄然としてしまうくらい幻想的な光景でした
by dendoroubik | 2015-12-25 07:50 | ◇勝山左義長まつり | Trackback | Comments(2)