2020年 04月 26日
五箇山民謡祭 越中五箇山こきりこ唄保存会
これも5年まえにUPした記事のリメイクです。
五箇山の合掌造り集落が白川郷とともに、ユネスコの世界遺産に登録されて20年を記念して
県内外の民謡を集めたイベント「五箇山民謡祭」が開催されました。 2015年のことです。
当初は五箇山の「合掌の里」ステージだけでおこなわれる予定だったようですが
観光客に合掌造りを背景に五箇民謡を見てもらおう、ということで
「菅沼合掌造り集落」にサブステージが設けられ、五箇山の団体が出演しました。
そのうち「五箇山こきりこ唄保存会」さんの「こきりこ節」です。
柳田國男から「こきりこ節」のことを教わった詩人の西条八十は、昭和5年、採譜のために越中五箇山を訪れます。
18世紀初頭前後に著された『奇談北国巡杖記』などの古文献の記述から推し量ってこの唄は
古代から田楽として歌いつがれてきた、と考えられていたのです。 歌詞なども文献には残されています。
が、すでにこの唄を伝承する人はなく、長らく「幻の日本最古の民謡」といわれていました。 それから約20年後・・・五箇山民謡を採集していた地元小学校校長、のちに「越中五箇山こきりこ唄保存会」初代会長となる高桑敬親が
上梨地区に住む、山崎しいという老母の唄を採譜、発表。これが、中学の音楽の教科書にも載っている「こきりこ」の唄です。
こきりこの竹は 七寸五分じゃ 長いは袖の かなかいじゃ
窓のサンサも デデレコデン ハレのサンサも デデレコデン
踊りたか踊れ 泣く子をいくせ ササラは窓の許にある
窓のサンサも デデレコデン ハレのサンサも デデレコデン
窓のサンサも デデレコデン ハレのサンサも デデレコデン
向いの山を かづことすれば 荷縄が切れて かづかれん
窓のサンサも デデレコデン ハレのサンサも デデレコデン
窓のサンサも デデレコデン ハレのサンサも デデレコデン
向の山に啼く鵯(ヒヨドリ)は 啼いては下がり啼いては上がり
朝草刈の目をばさます 朝草刈の目をさます
窓のサンサも デデレコデン ハレのサンサも デデレコデン
朝草刈の目をばさます 朝草刈の目をさます
窓のサンサも デデレコデン ハレのサンサも デデレコデン
月見て歌ふ放下のコキリコ 竹の夜声(よごえ)の澄みわたる
窓のサンサも デデレコデン ハレのサンサも デデレコデン
窓のサンサも デデレコデン ハレのサンサも デデレコデン
万のササイ放下すれば 月は照るなり霊祭(たままつり)
窓のサンサも デデレコデン ハレのサンサも デデレコデン
窓のサンサも デデレコデン ハレのサンサも デデレコデン
波の屋島を遁れ来て 薪樵るてふ深山辺に
烏帽子 狩衣脱ぎ棄てて 今は越路の杣刀(そまがたな)
窓のサンサも デデレコデン ハレのサンサも デデレコデン
烏帽子 狩衣脱ぎ棄てて 今は越路の杣刀(そまがたな)
窓のサンサも デデレコデン ハレのサンサも デデレコデン
娘十七八 大唐(たいとう)の藁じゃ 打たねど腰がしなやかな
窓のサンサも デデレコデン ハレのサンサも デデレコデン
窓のサンサも デデレコデン ハレのサンサも デデレコデン
想いと恋と笹舟に乗せりゃ 想いは沈む 恋は浮く
窓のサンサも デデレコデン ハレのサンサも デデレコデン
窓のサンサも デデレコデン ハレのサンサも デデレコデン
イロハの文字に心が溶けて この身を背子(せこ)に任せつれ
窓のサンサも デデレコデン ハレのサンサも デデレコデン
窓のサンサも デデレコデン ハレのサンサも デデレコデン
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yyama0525 at 2015-06-13 07:22
コキリコ いいですね~
撮り放題という環境もいいですね
めったにない機会だったんですね
貴重な写真です
島国に大陸文化が輸入されてのを直感されたことしょう
撮り放題という環境もいいですね
めったにない機会だったんですね
貴重な写真です
島国に大陸文化が輸入されてのを直感されたことしょう
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mahoroba-shahai at 2015-06-13 08:03
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dendoroubik at 2015-06-13 12:28
☆Capt.yamaさん
当初は合掌の里のステージだけの予定だったそうですが
菅沼集落にお住まいの委員会の方が
「観光客に合掌造り集落での演舞を見せてあげたい」
ということで地元の6つの団体の演舞が実現したそうです
「鳥も通わぬ」
・・・僻地だとされますが 民謡ひとつをとっても
日本海や峠を越えて 各地から情報や文物が
交通していたことがわかりますね・・・
当初は合掌の里のステージだけの予定だったそうですが
菅沼集落にお住まいの委員会の方が
「観光客に合掌造り集落での演舞を見せてあげたい」
ということで地元の6つの団体の演舞が実現したそうです
「鳥も通わぬ」
・・・僻地だとされますが 民謡ひとつをとっても
日本海や峠を越えて 各地から情報や文物が
交通していたことがわかりますね・・・
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dendoroubik at 2015-06-13 12:38
☆まほろばさん
あんまり講義にも出ないダメな学生でしたが
たまたま出席した(笑)講義で ある講師が
こんなことを言ってたのが忘れられません
「アリストテレスは地球が太陽のまわりを
まわっていることを知らなかった。
君らがそれを知っているからといって、
アリストテレスよりエライと思うのは勘違いです。
知らないより知ってる方がいいには決まってますが、
大切なのは、知ろうとするときの精神の動きの大きさなのです」
netがあると「知らないこと」は飛躍的に少なくなりはしますが
反比例して この精神の動きが委縮してしまっているように思います
あんまり講義にも出ないダメな学生でしたが
たまたま出席した(笑)講義で ある講師が
こんなことを言ってたのが忘れられません
「アリストテレスは地球が太陽のまわりを
まわっていることを知らなかった。
君らがそれを知っているからといって、
アリストテレスよりエライと思うのは勘違いです。
知らないより知ってる方がいいには決まってますが、
大切なのは、知ろうとするときの精神の動きの大きさなのです」
netがあると「知らないこと」は飛躍的に少なくなりはしますが
反比例して この精神の動きが委縮してしまっているように思います
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shinrajuku at 2015-06-14 10:35
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dendoroubik at 2015-06-14 11:53
☆shinrajyjuさん
こういう話を聞くと・・・
不伝承を免れた奇跡に胸を撫で下ろすと同時に
それ以上の無数の忘れ去られたものがあることに
ちょっと慄然としてもしまいますね
しい婆ちゃんも 年寄りからこの唄を教わったそうですが
その爺さんは2本キセルを振り廻しながら歌っていたそうで
その不思議な光景が浮かび 脳裏から離れません(笑)
こういう話を聞くと・・・
不伝承を免れた奇跡に胸を撫で下ろすと同時に
それ以上の無数の忘れ去られたものがあることに
ちょっと慄然としてもしまいますね
しい婆ちゃんも 年寄りからこの唄を教わったそうですが
その爺さんは2本キセルを振り廻しながら歌っていたそうで
その不思議な光景が浮かび 脳裏から離れません(笑)
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tad64 at 2020-04-28 16:01
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dendoroubik at 2020-04-28 18:01
☆タッドさん
このイベントは1回切りだったんですけれど
五箇山では毎年秋に 麦屋まつりとこきりこ祭
という民謡のイベントを演っています
白川郷のどぶろく祭も盛大で楽しかったです(^-^
この他にも 富山県では民謡行事に子供や若者が参加してて
関西では ありえないなあ と感心します
このイベントは1回切りだったんですけれど
五箇山では毎年秋に 麦屋まつりとこきりこ祭
という民謡のイベントを演っています
白川郷のどぶろく祭も盛大で楽しかったです(^-^
この他にも 富山県では民謡行事に子供や若者が参加してて
関西では ありえないなあ と感心します
by dendoroubik
| 2020-04-26 17:13
| ◆越中の祭 呉西
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Comments(8)