小松お旅まつり 2015 その4 「曽我十二時 揚巻助六の場」

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大文字町の芸題は「曽我十二時 揚巻助六の場」

おそらくいちばん有名な歌舞伎
「助六所縁江戸桜」などを下敷きにした
愛知県に伝わる地芝居・・・・

当日の解説によると、
京町を指導された市川団四郎師匠でさえ、
「見たことがない」・・・というほどレアなもの。

誰もが知ってるあの話・・・
でも、ちょっとずつ話がちがい、そこが面白い・・・





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吉原の大門、仲之町。

家来の幾助を従え、
お大尽が三浦屋へやって来ます。

このお大尽、実は工藤祐常。

曽我兄弟が自分を
父の仇として探していることを察し、
切手(通行手形)を幾助に預けます。

この切手は、自分が仇であることの証し・・・

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裾八文字もあでやかに・・・

三浦屋の遊女、揚巻太夫が登場。

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お大尽が吉原まで来たのは、
この揚巻を見初めて口説くため・・・

揚巻は 「そればっかりは・・・」
と頑としてお大尽に靡こうとしません。

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待てと止めたら、待てろーヱ

助六の登場です。

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揚巻は、花川戸の助六と言い交した仲と、
世間ではもっぱらに噂されています。

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その助六は、毎夜、吉原に出向いては、
客に喧嘩を吹きかけ、刀を抜かせている乱暴者。

助六はいつものように自ら名乗り、
お大尽に啖呵を切って、ケンカを吹っかけます。
お大尽の頭に下駄を乗せ・・・・

くつ新敷くとも冠にならずむさ汚い

お大尽が刀を抜こうとするその刀こそ・・・
探し求めた源氏の重宝「友切丸」。

実は助六は曽我兄弟の弟、五郎。
父の仇、工藤祐常を追い求め、
彼が所持する「友切丸」を探すため、
毎夜、喧嘩を吹っかけては、刀を抜かせていたのでした。

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お大尽、実は工藤祐常は
それに勘づいてか、いったん館へ退きます。

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お大尽とともに退こうとした幾助に助六・・・

  今日からここは助六関所、
  通りたければ股をくぐれ

押し問答の末、致し方なく股をくぐりかけた幾助・・・

  なにやら頭に釣鐘のようなものが

  関所なれば釣鐘もあろう

  道理で長い撞木のようなものも(笑)

このとき、幾助は、
祐常から預かった切手を落としてしまいます。

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助六と揚巻は、お大尽こそ、
父の仇、工藤祐常だと確信するのでした。

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第2幕・・・


お大尽の屋敷に呼ばれた揚巻。
色じかけで幾助に言い寄り、
切手が本物かどうか確認しようとします。

そこへ助六が登場。

幾助が、実は工藤の家来、
王藤内成景であることを名乗らせます。

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助六と揚巻は、王藤内に、
工藤の居室へ案内するように迫っていると、
衣服を改めた工藤左衛門祐常が登場します。

 曽我の十郎祐成と名乗り申す

肩肌脱いだ揚巻・・・
なんと曽我兄弟の兄、十郎。
父の仇を討ちにきた旨をお告げます。

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  曽我五郎時宗なるわい

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しかし、工藤は富士の裾野の総奉行を務めており、
これを務めあげるまでは討たれるわけにはいかないと。

卑怯・・・と、口惜しがる曽我兄弟に工藤は・・・

  卑怯でない。 未練でない。

と、切手を渡し

  切って恨みを晴らせよ兄弟

総奉行を務め終えてたなら、
富士の裾野の狩場で会おう・・・と約します。

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by dendoroubik | 2015-05-29 17:20 | ◇小松お旅まつり | Trackback | Comments(0)
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