長浜曳山まつり 2015 その4 仮名手本忠臣蔵 九段目 山科閑居の場

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参番山(祝町組)、外題は「仮名手本忠臣蔵」-九段目 山科閑居の場-

市川団四郎さんの実姉、岩井小紫さんは
昨年の長浜で「碁盤太平記」を振付されてましたので
2年連続の忠臣蔵、山科閑居ということになります。




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雪の山科・・・

大星由良之助(大石内蔵助)の閑居を訪ねるのは、加古川本蔵の女房、戸無瀬。
(同行のtoraさんは、この役者を絶賛でした)

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娘の小浪はすでに花嫁衣裳。

かねてよりいいなづけの約束のあった内蔵助の嫡男、力弥(主税)と
本日ここで祝言をあげるため、夫、蔵の名代として訪れた旨をお石に告げます。

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「確かにいいなづけの約束はしたが、いまは浪人者のせがれ。 提灯に釣鐘というもの。
 つりあわぬ縁だから気にせずに、どこへなりとも縁組して下さい・・・」
内蔵助の女房、お石の返答はにべもありません。
「もとは千五百石取りの国家老だった内蔵助殿。五百石取りの本蔵と釣合いがとれませぬか・・・」
 そう問いかける戸無瀬を遮って・・・
「五百石はさて置き、一万石違うても、心と心が釣合へば、大身の娘でも嫁に取るまいものでもなし・・・」
・・・と、お石が語ります。
「旧主塩冶判官(浅野内匠頭)が師直(吉良上野介)に
 殿中で斬りつけたのはあらぬ侮辱を受けたために起きたこと。
 その師直に進物を贈って媚びへつらう本蔵の娘では釣合わないから嫁にはできぬ・・・」
ピシャリと襖を閉めて、その場を立ち去ってしまいます。

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戸無瀬は娘に、主税のことは諦めて、ほかに嫁入りするように言い聞かせますが・・・

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わっと泣き伏し、主税以外とは添えませぬ・・・と小浪は、決意を変えません。

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わが娘ながら器量のよい小浪の運命が哀れで、送り出してくれた本蔵のところにも申し訳なさに帰れない。

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この場で小浪の首を討ち、自分も死のうと覚悟を決める戸無瀬・・・

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おりしも、虚無僧の奏でる尺八の音。

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調べは「鶴の巣籠り」・・・ 
「鳥でさへ子を思ふに、咎もない子を手にかけるは・・・」
嘆きに震える手足をなんとか抑え、戸無瀬は刀を振り上げたとき・・・・
「ご無用」
・・・と、お石の声がかかります。
「殺そうとまで思ひ詰めた戸無瀬様の心底、小浪殿の貞女、志がいとほしさにさせにくい祝言さす」
というお石の言葉に、ほっとしたのもつかの間、お石が引き出物に要求したのは、なんと本蔵の首。
「殿中で、本蔵が抱きとめたから、主君は遺恨を晴らせなかったとのだ」と再び激しく非をなじります。

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表にいた虚無僧が現れ、編笠を脱いだその顔は、他ならぬ加古川本蔵。

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「案に違はず拙者が首、引き出物にほしいとな。ハハハハハ・・・
 主人の仇を討つこともなく、 酒色に溺れる日本一の阿呆のかがみ
 その息子へ娘を嫁にやるために、この首は切れぬ」

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「ヤア過言なぞ本蔵殿、浪人の錆刀切れるか切れぬか塩梅見」
本蔵に愚弄されたお石は聞くに堪えかねて槍を構えて立ち向かいますが・・・

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本蔵に手もなくねじ伏せられてしまいます・・・

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お石の手から落ちた槍を取りあげ、主税が突き出した槍は、本蔵の脇腹に。 止めを刺そうとするところへ、

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「ヤア待て力弥早まるな」・・・と、その場に現れるのは内蔵助。
「一別以来珍しし本蔵殿。御計略の念願とどき、婿力弥が手にかかって、さぞ本望でござろうの」

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吉良に賄賂を贈ったのも、殿中で浅野内匠頭を押しとどめたのも、何の存念もなく、よかれと思いやったこと。
それらがすべて裏目に出て、判官は切腹、浅野家はお取り潰しの憂き目にあい
こうして主税に嫁入りしようという娘の難儀ともなった。
せめてもの申し訳に、この首を婿の力弥に差し出そうとした「念願」を語ります。

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  忠義にならでは捨てぬ命
 子ゆえに捨つる親心
 推量あれ由良殿


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内蔵助は、秘していた討ち入りの覚悟を語り、本蔵は「婿へのお引きの目録」として、吉良邸の絵図面を。

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これを見て、内蔵助は本蔵の虚無僧姿に身を窶し、討ち入りの準備に旅立ちます。

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人々の嘆きのなかでこと切れる本蔵・・・

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人々に思いを残して出立する内蔵助・・・

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この舞台の役者たち、みんないい顔してたなあ・・・   (つづく)

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Commented by biwahama at 2015-04-21 16:24
今年こそ見に行こうと思ってましたが。。。
結局行けずでした。これは見ごたえありそうですね。
子供歌舞伎といえど本格的!
米原にもありますよね?10月でしたか。
長浜よりも小さい規模でしょうか。
Commented by dendoroubik at 2015-04-21 23:27
☆biwahamaさん

子ども役者が ふっと世界に入ってゆく瞬間なんか
かえって大人の芝居にはない魅力を感じます

米原は大津祭と日程がかぶるので
いつも悩んでしまいます
祭りのスケールは長浜にはかないませんが
狂言は同じように楽しめます
でも観衆が少ないのがちょっと残念です
だから 大津祭に後ろ髪をひかれながら
最近は 米原へ行ってます・・・
Commented by 清水 at 2015-04-22 06:19 x
子供歌舞伎いいですね
私はお旅まつりと早瀬でしか見たことがないのですが
写真を拝見すると長浜にも行きたくなります

米原は観客が少ないとのこと
写真は撮りやすいかもしれませんね
Commented by dendoroubik at 2015-04-22 10:33
☆清水さん

小松も米原も 長浜に倣ったものなので
本家の貫禄・・・ってとこでしょうか
でも それぞれに風情があって
みんな好きな祭りです

米原や富山の出町なんかも 観衆が少なくて
こんなにすばらしいのになぜなんだ!
・・・と いつもフンガイしてしまいます

体育の日の連休には ぜひ米原へ\(^o^)/
Commented by すぺいん人 at 2015-04-27 19:22 x
本当に、、、みんな良い表情をしていますね!
山科閑居は話は知っているのですが子供歌舞伎でも大歌舞伎でもまだ見た事が無くて(汗)。
これも見たかった。。。。(TT_TT)

長浜に行けなかった今年は、
小松も行けず(その時期に四国へ旅に出ます←今治継獅子見てきます)、
砺波・垂井・揖斐川は日程が合わず(涙)。
米原の後宴だけになりそうです・・・(涙)。
Commented by dendoroubik at 2015-04-27 21:45
☆すぺいん人さん

今治継獅子!そりゃあ スゴイ!
お祭りレポ 待ってますね!

主役の戸無瀬が 抜群に上手かったのですが
(山田五十鈴級)
それを受ける お石の控え目な演技も光ってました
(水谷八重子級)
そして 本蔵と内蔵助が めっさ男前!

映画にそのままキャスティングできそうな いい顔ばかりの舞台でした
by dendoroubik | 2015-04-21 11:16 | ◇長浜曳山まつり | Trackback | Comments(6)