小松お旅まつり 2014 その3 傾城阿波鳴門 どんどろ大師の場②

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女の子のあまりの可愛さに、
3人はそれぞれ一文ずつ報謝します。

尋ねると、国は阿波の徳島、名はおつる。

3つのときに父母が、
幼いこの娘をババさんに預けて行方知れず。
それから4年経ち、
父母を訪ねてひとり巡礼しているのだといいます。

 「こんな可愛い娘をババさまに預けて出てゆくとは、
  この娘の親は人間やおまへんで」

 「そうや! 鬼や!鬼やで!」

 「蛇や!」
 
 「スッポンや!」




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 「これこれ妙珍はん!あんた血相かえてどこへ行くのや?」

 「どこへ行くとは知れたこと!
 これから阿波の徳島へのりこんで、
 この子の親に説教してやりますのや!」

 「のりこむゆうて、あんた、この娘の親の名をご存知かえ?
 所は・・・? よしまたわかったとしても、
 この娘の親が安閑として待っていましょうか。
 そこに心のつかざるとはまだ了見が・・・
 あまい、あーまーい!」

 「それじゃとゆうて・・・ 」

 「急いた清兵衛、3日目に死んだ。
  ひとまずこの場はーあ、帰って来なはれ!」

 「妙天はん、どうしよう 」

 「 もっともじゃ 」

 「どうしよう」

 「もっともじゃ~」
 
 「・・・って、アホな芝居してる場合や
  おまへんがな!」(笑)

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 ととさんの名は阿波の十郎兵衛。
 かかさんの名はお弓と申します・・<

と聞いてびっくり。 

 「お弓はん、確か阿波の出やゆうたはりましたな、
  ひょっとしてお弓はんの娘やおまへんか・・・?」

そう言う妙天に・・・
お弓という名はありふれた名、
それに自分に子供はいないとごまかすお弓ですが・・・。

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 見れば見るほど 幼な顔 
 見覚えある額のホクロ 
 ヤレ 我が子とか 懐かしやと言わんとせしが・・・

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お弓には、母と名乗れぬ理由が・・・。


阿波の徳島藩 玉木家家老桜井主膳は、
主家の名刀国次の宝刀を悪人に盗まれ追放。
主膳にゆかりのある十郎兵衛は名を銀十郎と改め、
ひとり娘のおつるを母親に預けて
妻お弓とともに名刀の探索の旅へ。
4年の歳月が流れ、路銀を使い果たした二人は、
夜盗追いはぎをして大阪玉造に仮住居しているのでした。

目のまえにいるのは、紛れもなく
4年まえに別れたわが娘。

いまここで母と名乗れば、この娘に災厄がかかる・・・。

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 「そろそろお参りに行きまひょか」

 「そーや。お大師さん。すっかり忘れてた」

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 「国が阿波で、ととさんの名が十郎兵衛」

 「国が阿波」

 「ととさんが、十郎兵衛」

 「あわ十に、いんではこの胸が・・・ 」

 「すまーぬ、妙天はん」

 「妙珍はん」

 「水たまり」

 「はばかりさん」

 「さあ、行きましょ行きましょ」

「言いたいだけ」・・・って感じのセリフです(笑)

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自分はあとからお参りに行くからと、
ひとりおつるのもとに残ったお弓・・・

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父母のことを恨むでもなく、恋しさを訴え、
幼い身のひとり旅のつらさを語るおつる・・・。 

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 見る母はたまりかね・・・
 いっそ打ち明け名乗ろうか・・・

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 イヤイヤ、それではこの子も同じ罪・・・
 マア、ちょっと抱きたい・・・

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 どうしようーなー

百千いろの憂き思い、二つの目には玉光、天を・・・・・泣き入ったる・・・

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by dendoroubik | 2014-06-02 15:05 | ◇小松お旅まつり | Trackback | Comments(0)
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