2014年 05月 25日
三国祭 天の巻
福井県坂井市三国町、三國神社の春祭り・・・三国祭。
富山県高岡市の御車山祭、石川県七尾市の青柏祭とともに、
北陸三大祭と称される盛大な祭りです。
祭礼は5月19日(例大祭)、20日(中日祭、21日(後日祭)の3日間。
山車が巡行する20日、中日祭に訪ねてみました・・・。
午前10時過ぎに三国の町に到着すると、
山車が巡行し、つぎつぎに三国神社に集まってくるところでした。
壱番山車。岩崎区の前田慶次です。
三国の古い町並みは道幅が狭いため、
小回りが利くように山車は三輪になっています。
下段は囃子方が乗り込むスペースになっていて、
上段に巨大な武者人形を載せているのがインパクトがあります。
山車は18基あって、うち毎年6基が奉納されます。
今年は、三国祭保存振興会の梶原景季(参番山車)も含めて、
7基が巡行していました。3年ぶりだそうです。
五番山車。上旭・下旭区の黒田官兵衛。
18世紀の半ば(宝暦年間)神功皇后の山車がつくられたのが、
現在の武者人形の起源とされています。
この町がもっとも繁栄を誇っていた幕末から明治にかけて、
豪商たちが競うように豪華に、巨大に仕立てていったといわれます。
なかには全長10メートルを越えるものも・・・。
明治後期に電線が架線されると巡行できなくなり、
一時、武者人形は中止・・・その後、6メートル程度の
高さ制限を設けて現在に至っています。
三國神社は、天文9年、坂津清兵衛が、
高柳村より流れて来た御神体を拾い上げ、
正智院に納めたことがはじまりとされています。
正智院は後に桜谷神社と改められ、
明治に水門宮の御神体、継体天皇を合祀。
その後、三國神社と改称されます。
御祭神は大山咋命、継体天皇。
随身門は、三間一戸の立派な楼門。
三国の町衆の心意気が、ここにも感じられます。
六番山車。下新区の加藤清正。
四番山車 。松ケ下区の橘弁慶。
弐番山車。 中元区の源 頼光。
7基がズラリと並ぶ様は圧巻です。
七番山車。堅・上横区の仔獅子。
午後1時。山車、神輿の行列が街中に繰り出します。
半日かけて、三国の町を隈なく巡行した行列は、
午後4時過ぎ、三国駅前に集結します。
駅前の交差点で山車を回転させる場面は、三国祭の見所のひとつ。
高さ5メートルもある武者人形を載せた山車が勢いよく回転する様は、
大迫力で、観衆から拍手喝采が沸き起こります。
どういう決まりがあるのか、あるいはないのかわかりませんが、
何度も回転して喝采を浴びる山車もあれば、
一回転して折り返す山車もあります・・・。
九頭竜川が日本海に注ぎ込む河口に拓けた三国湊。
水運の要として古代から歴史にその名を刻んできましたが、
この町が急激に都市化し、隆盛を極めるのは、
北前船交易がはじまった江戸中期以降。
江戸後期には北陸最大規模の北前船の中継地点に発展し、
廻船業で数々の豪商を生み出すまでに繁栄を謳歌します。
元禄にはじまったとされる三国祭が、
かくも勇壮で華やかな祭礼になったのは、
もちろん、この町の栄耀と軌を一にします。
三国祭を眺めていると、かつての繁栄が偲ばれる
・・・そんな感想を抱きかけて、すぐに打ち消します。
半年に2,000艘もの船が往来したという
元禄の頃の賑わいは昔日の姿ですが、
「偲ばれる」・・・というよりも、
三国っ子の気概が今も生きつづけていることを、
この祭りは気づかせてくれます・・・。
(「地の巻」につづく)
しまったぁぁぁぁあ~!!!
三国神社、昨年夏に偶然近くに行く事が有ったのでお参りに行って、
お宮さんの前の道にある山車蔵(中が見えるタイプ)を見て興奮してたんです(笑)。
今年、思いっきり休みに当たってたのに見逃しましたorz
しかも、19日に至っては父と主人と一緒に敦賀で釣りしてました。。。orzorz
私だけ抜け出してもうちょい走れば見に行けたのに~!(><)
7基ずらっと並ぶと本当に迫力が有りますね!
しかも、武者人形のインパクトがすごい(@@;)
回転している所もめっちゃ勢いよく回ってる感じがします。。。☆
4月から5月の半ばにかけて見たい祭り満載で
けっこうタイトなスケジュールを立ててしまうんですが
なぜか後半になると 夏祭りが本格化するまで
ちょっと気が抜けてしまったりします
僕もこの三国祭は いままで見逃しつづけてました(笑)
昨年 金沢・富山の祭りを見にゆく途中
予定もなくふらりと三国に立ち寄り
町並みを散策してすっかり魅了されてしまいました
8月の終わりに「帯のまちながし」という行事があり
行く気マンマンだったのですが台風で延期・・・
三国祭も 週間予報ではずっと雨だったんですが
前日に晴れに変わり 宿願を果たすことができました!
いい祭りでした!
何度も回転して喝采を浴びる山車もあれば、
一回転して折り返す山車もあります・・・。
神社前や駅前での回転について
いっぱい回るのがかっこいい(?)という認識がある上で、
山車の土台部分が年代物であったり
他の地区と共有している山車などは
不文律で一回転となっているようです。
しかしながら
盛り上がってくると
回すなよと指示怒号がとんできながらも
曳き手の気分次第でガガガガガガッとやっちゃうことも…苦笑
なるほど そうだったんですね!
スッキリしました(笑)
ご教示いただきましてありがとうございます!
壱番山が景気よく何度も回転してくれて昂奮の坩堝!
さあ次 撮るぞ・・・と身構えてたら「アレ?」・・・って感じでした(笑)
回すなと言われても回しちゃうなんて いいですねー!
陸橋の階段から眺めてたんですが
これはやっぱり近くで昂奮を感じたいものですね
次回はそうしますwww
それにしても回転中の山車の中ってどんな感じですか・・・?
1日中のお囃子 お疲れさまでした^-^v