2014年 04月 12日
若狭 宇波西まつり その2「獅子舞・田楽」
王の舞につづいて、獅子舞、田楽、子供神輿がはじまります。
獅子舞は、松原、久々子、郷市の
3つの集落が、交代で奉仕するそうです。
どこで読んだのか、聞いたのかも忘れてしまいましたが、
獅子舞が盛んな富山県でも、
特に盛んな氷見の獅子舞は、
若狭の王の舞の影響を受けている、
という説があったように記憶します。
氷見の獅子舞の多くには、
獅子と対決する天狗が登場し、
なるほど装束だけとれば、
似通っているようにも思えます。
装束以外の共通点は僕にはわかりませんでしたが、
ひょっとしたら、同じ祭りで別々に演じられる獅子舞には、
両者に共通するものがあるのかもしれない・・・
・・・そんなことを期待して見物してみたのですが、
これがまったく似ても似つかないものでした。
禍々しさを秘めた氷見獅子とくらべて、
宇波西神社の獅子舞は、晴れやかそのもの。
都から若狭に伝わったとされる「王の舞」は、
なんらかの影響を氷見獅子に与えた
ということはあるのかもしれませんが、
獅子舞そのものは、あきらかに別系統ですね。
胴幕のなかにふたりが入る・・・二人立ちの獅子。
獅子の左右に太鼓打ちつきます。
獅子が口を開けて閉じる音と、
太鼓の音を同調させて打つもののようです。
はじめて見るタイプの獅子舞です。
小躍りするような獅子の動きと、
獅子頭、太鼓の音のシンクロが
小気味よい躍動感を演出します。
・・・ただ、これが見た目以上に難しいみたいで、
なかなかいい音が出せずに苦労しているようでした。
つづいて「べんさら」・・・と呼ばれる、
田楽の簡略化したものが奉納されます。
こちらは、牧口と日向の竜楽が、
年替わりに務めるそうです。
ビンザサラが4人、鼓1人、小太鼓2人、
御幣さし1人の8人の青年が、
「豊年じゃ、大漁だ!」
と、唱えながら踊ります。
春祭りにふさわしい、素朴で、とても楽しい田楽です。
最後に、子供神輿の渡りがあります。
午後2時には、すべて終了。
1時間以上もこのポーズ・・・お疲れさまです!
宇波西まつりが終わると、
このあたりも田植え準備がはじまるそうです。
三方五湖のひとつ、久々子湖が、すぐ向こうに見えました・・・。
by dendoroubik
| 2014-04-12 08:12
| ◇王の舞
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