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勝山左義長まつり 2014 その7「祭りの終り」

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祭りの終わった月曜日の朝・・・。

昨夜まで屋台が立ち並んでいた本町通り。
張り巡らされていた短冊が外れててゆきます。

 「もう50年も、同じことしている・・・」

先に鎌をつけた長い棒を操りながら、
おやじさんが笑って、そう話してくれました。



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色とりどりの短冊が、
つぎつぎに取り外されているのを眺めると、
淋しくもあり、美しくもあり・・・。

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そういえば、勝山にはのべ7日滞在していることになりますが、
屋台の出ていない本町通りを見るのははじめてです。

去年、一泊お世話になった老舗旅館「板甚」さん。
司馬遼太郎の『街道をゆく』の言葉を借りれば、
「古格」・・・という表現がピッタリです。

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 「祭りが終わっても見物してる人なんて、珍しい」

せんべぇさんと、ある地区をぶらついていると、
後片付けをされているおやじさんに、
そう声をかけられました。
しばらく話ていると、なんとその方、
せんべぇさんと僕のブログを
ご覧いただいているらしく・・・
 
 「いつもうちの櫓を取り上げてくれてありがとう」

と言われ、恐縮してしまいました。

 とんでもない話ですね。

毎年すばらしい祭りに感動を与えられて、
礼を言うのは、われわれ観光客の方です。

祭りなんて、ごく少数の例外を除いて、
だいたい、手弁当でおこなわれています。
地元の方々のたいへんな労力と、
少なからぬ経済的負担のもとに
執り行われているものなのです。

金銭を支払うかわりに笑顔で迎えられる
テーマパークとは、わけがちがいます。

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僕が祭り見物が好きなのは、
もちろん、煌びやかな装束や、美しい踊り、
豪華な装飾や、珍しい習俗なんかに、
日常を離れた感興をおぼえる・・・
という、ちょっと現実逃避的な動機もあります。

が、それを執り行う方々の
「心意気」・・・みたいなものに、
いちばん心を動かされるのも確かです。

どんな祭りにも、いつもそこに敬意を覚えます。

 「祭りの魅力は、そんな心意気の強度のみで決まる」 

僕は、そう確信しています。

観光客数というのは、
都市圏からの交通の利便性に
大きく左右されるものですので、
あまり、祭りの魅力を測る尺度にはなりません。

おやじさんと話しているうちに、
こういう温かい心意気を持った方々が
執り行う祭りだからこそ、
たとえば、椎名誠氏をして

 「日本一の祭り」

・・・といわしめるほどの祭りができるにちがいない。
いまさらながら、そんなことに思い至りました。

少なくとも、僕が話した勝山の方々は、
例外なく、そういう熱ハートの持ち主でした。

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こちらの大きな櫓は、
山車庫の前にレールを敷設し、
その上を全員で押して格納してゆきます。

レールを敷設する様子などを見ていると、
まるで建築現場のように手際がよくて
気持ちがいいくらいです。

以前は、すべての櫓が祭りのたびに、
組み立てと解体をおこなっていたそうですが、
あまりにも手間がかかりすぎるということで、
たいていの櫓はこの方式で、
山車庫に納められてゆきます。

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こちらの櫓は、昔ながらの
「櫓こわち」をおこなっていました。

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櫓だけでなく、絵行燈や作り物、短冊など、
祭りの装飾のすべてが、翌日の午前中に、
片づけられてゆきます・・・。

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祭りの1週間まえから、
町中に張り巡らされていたカラフルな短冊も、
午前中には、おおむね取り外され、
勝山の町は日常へと戻ってゆきました。

さあ、そろそろ現実へ戻る時です・・・。

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今年で3度目の「勝山左義長まつり」。

昨年も、一昨年も、帰り際に、
後ろ髪を引かれるような気持ちになったものです。
きっと、それはどんど焼きも含めて、
祭りの終りを見届けなかったからだろう。
・・・長らくそう思いこんでいたのですが・・・。

 ちがってたみたいです・・・。

どんど焼きを見て、
翌朝、町が日常へと戻る姿まで見届けたというのに、
いまでも、去年までと同じ気持ちでいます。
やはり、立ち去りがたく、心を残した感じです・・・。

 けっきょく・・・。

たんに、この祭りが好きで、
この祭りが巡りくることを待ち望み、
そして、ふたたびその場に身を浸したい・・・
そう願っているだけのことなのでした。


それまで、また1年の辛抱(笑)

 ちょっと長い・・・。

ですから・・・

Sagiccho,
one more times!




(勝山左義長ばやし保存会様のご理解て、BGMに左義長ばやし「だいづる」を使用するつもりでしたが 「デジブック」では、おそらく著作権上の問題を防ぐため、外部の音源を公開できないようになっています。メニュー内のBGMをいろいろ試してみましたが、どれもしっくりこないので、BGMなしでupしました。できれば、保存会様のHPからMP3を立上げ、聞きながらご覧ください。そんなヒマな方がおられたら・・・の話ですが^-^;) ⇒だいづる


(来年につづく)
by dendoroubik | 2014-03-13 09:48 | ◇勝山左義長まつり | Trackback | Comments(0)
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