飛鳥坐神社 おんだ祭 その1

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日本文化の故郷、奈良県明日香村。

飛鳥の甘南備のひとつ、
鳥形山に鎮座する「飛鳥坐(あすかにいます)神社」。

ふだんは、古代史ファンくらいしか訪れないこの古社に、
2月のはじめ、数百人の見物客が大挙します。

奇祭として知られる「おんだ祭」を見るために・・・。



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祭りの規模は、それほど大きなものではありません。

どこにでもある、ささやかな村祭り・・・といった感じです。

この祭りが全国的にその名を知られているのは、
あからさまに性を扱った神事として・・・です。

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「西日本の四大性神事」と呼ばれるものがあり、
「三河のてんてこ祭」「尾張の田県祭」「大和江包の網かけ祭」、
それにこの「おんだ祭」をいうそうです。

なかでも、もっとも「露骨」なのがこの祭りといわれます。

もちろん、「おんだ」は「御田」を意味し、
五穀豊穣をを祈る「御田植神事」のことです。

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境内には、ところどころに陰陽石が・・・。

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神事がはじまるのは、午後2時から。

正午まえに、様子を見にゆくと、
舞台となる神楽殿と、本殿、拝殿のあいだは、
石段も含めてすでに100人以上の人。

30分まえになると、
もう立錐の余地もないくらい混み合ってきます。

2時まえに、剣技の奉納があり、
その後の神事は二部構成になっていています。

まず神職と天狗、翁面をつけた男性、
牛に扮した男性による「御田植神事」がおこなわれ、
巫女による「浦安の舞」をはさんで、
第二部「夫婦和合の儀式」がおこなわれます。

順序は逆になりますが、第二部がらご紹介します。

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天狗が嫁・・・おかめを迎えます。

イチャイチャしながら舞台に登場(笑)

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天狗とおかめさんとの古式に則った(?)婚礼がおこなわれます。

神職に「鼻つきめし」が供されます。

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天狗が舞台のうえで、
男根を思わせる竹筒をを股にあてがい、
軍手をはめた手でいじったり、
グルグルまわしたりし出します。

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何をやっているのかはよくわかりません(笑)

わかりませんが、その滑稽なしぐさに、
ギャラリーからクスクス笑いが起こります。

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シコを踏んだり、奇妙な動作をするたびに、
笑いがエスカレート・・・。
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やにわに舞台のうえから降り、
地面で何かをしはじめますが、
見物人の頭で何をしているかわかりません。

やがて、誇らしげに竹筒を差し上げ、
舞台のうえへ戻っていきます。

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舞台に戻った天狗は、
股間に挟んだ竹筒から「鼻つき飯」に、
酒をつぐしぐさをします。

「汁カケ」と呼ぶそうです。

これも意味はわかりませんが、爆笑です。

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つぎに天狗は、は新婦のおかめさんのお尻を、
「ササラ」と呼ばれる割れ竹で叩きます。

この尻叩きは「おんだ祭」の名物みたいなもので、
神事のまえと後に、一般人にもおこなわれます。

午前中は天狗と翁が、
午後からはこれに牛とおかめさんが加わり、
一般人を追いかけまわしたり、
後ろからふいを突いたりしながら、
ササラで尻を叩いてまわります。

これは春を目覚めさせると同時に、
厄を落とす意味合いがあるのだそうです。

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モジモジするおかめさんを閨に誘い、
いよいよ秘事がはじまります(笑)

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すると、なぜか仲人役(?)の翁が、
見物人からそれを隠そうとするかのような動きをしたり、
種付け(?)を手伝っているつもりか、、
後ろにまわって天狗の腰を押したりします。

そのコミカルな動きがまた笑いを誘います。

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行為がおわって、股間をちり紙で拭く姿。
脱力系の笑いが起こります。

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この紙は「拭くの紙」=「福の神」と呼ばれ、
見物人に向かってまかれます。

「性交の際に使用すると子宝が授かる」

という言い伝えがあるそうで、
真剣な表情で舞台まえまで駆け寄り、
これを手に入れようとする若い女性もいました。

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天狗が鼻を撫でるしぐさにも笑い・・・。

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2回戦(笑)

今度は、おかめさんが天狗の尻を叩きます。

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一回戦と同じことが繰り返されます。

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最後は、参加者全員による餅まきがおこなわれます。

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神事のあとも、登場人物たちは大人気です。

おかめさんは、女性に、
お札のようなものを渡していました。

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尻叩きが延々とつづけられます(笑)

厄落としに、自ら志願して、
叩いてもらう人がほとんどです。

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テレビや奇祭を扱った本などには必ず登場する、
たいへん有名なお祭りなので、
神事のあらましは把握していて、

「こんな感じのお祭りかな」

という予想を越えるところはありませんでしたが、
どこかほのぼのとした懐かしさのようなものを、
見ているあいだ中、感じつづけていました。
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Commented by senbei551 at 2014-02-07 12:30
二時間以上前で100人以上のギャラリーというのは、すごいですね。ベストポジション!二時間待機ですかw?
どういう経緯でこのお祭りが始まって、このような形に落ち着いたのか…祭りって面白いですね(^^)
Commented by dendoroubik at 2014-02-07 19:10
☆せんべぇさん

目算ですが 最終的には狭い境内に
300人くらいはいたと思います(笑)

翌日に北野天満宮に舞妓さんを見に行ったのですが
(それもすごい人でしたが)
はるかにそれを越えていましたね(笑)

とても失礼な言い方ですが・・・

とてもバカバカしい祭りですね
それを遠くから見にくるなんて やっぱり間違ってる!

でも やっておられる方々には
尊敬の念を覚えずにはいられませんし
来る人たちも とても好きです(笑)
Commented by すぺいん人 at 2014-02-11 14:46 x
このお祭めっちゃ行きたいんです(笑)!!!

というか、純粋に豊作を願うお祭ですよね☆
昔は生り物はなんでも人間と同じ過程を経て生まれてくると思ってたから、稲に見せつけて興奮させようって云う。。。(笑)

西日本四大性神事??の一つ、田縣神社の豊年祭にも行きましたが、
日本のお祭のこういうトコが大好きです(^^*)
それを大切にしてる日本人も大好き❤

そして・・・あの拭いた紙、貰いに行きたいです(爆)。
Commented by dendoroubik at 2014-02-11 23:00
☆すぺいん人さん

自分も 以前からこの祭り 行きたくて仕方なかったのですが
やっと宿願を果たすことができました(^○^)

規模の小さいお祭りですけど
雰囲気がとてもいいんですよね

田県祭も みんな楽しんでる風景が とても好きです(^^)v

滋賀県の七川まつりってご存じですか?
イケメンが すごくキレイな踊りを踊りながら とてつもなく卑猥なことを言うのです(^-^;
これも機会があればお越しください(^-^)/
by dendoroubik | 2014-02-06 19:57 | ◆大和の祭 | Trackback | Comments(4)