米原曳山まつり 2013 その3 旭山組

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産声をあげて以来、
泣いたことがないという豪傑、武蔵坊弁慶。

その弁慶が声をあげて男泣きに泣いた理由とは・・・。

ご存知「御所桜堀川夜討 弁慶上使の場」。



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旭山の曳山は、長浜神戸町で
大工・藤岡重兵衛によってつくられたもので、
後に米原に移されたものだそうです。

今年は当番山(一番山)で、三番叟からはじまります。

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舞台は京、堀川の侍従太郎の館。

鎌倉の頼朝の使者として、
蔵坊弁慶がやってくるところからはじまります。

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義経の妻、卿の君は、反逆人・平時忠の娘。

  謀反の下心がないのなら、妻の首を差し出せ!

兄・頼朝は、義経に迫ります。

弁慶の使いとは、身重のため
侍従太郎の館へ静養に来ている
その卿の君の首を討ち取ること。

弁慶と侍従太郎は一計を案じ、
卿の君の身代わりに、腰元のしのぶの
首を差し出すことを考えます。

  「お主さまのためになるなら・・・」

・・・と、しのぶは承知しますが、
たまたまご機嫌伺いに来ていた母・おわさが猛抗議。

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母・おわさのくどきがはじまります。

  この世にいるはずの父親に会わせるまで
  死なせるにはいかない・・・

18年まえの十六夜の月待ちの夜。
本陣の娘だったおわさは、
泊まり客の稚児と褥を交わします。

その時に身ごもったのが、一人娘のしのぶ。

相手の振袖が片方ちぎれて手に残り、
これを頼りに、一度の契りで子をもうけた
深い縁の夫を訪ね歩きながら、
苦労して娘を育てたいきさつを、
紅い襦袢の片袖を見せて語ります。

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ふいに、ふすま越しにしのぶを刺した者がいました。

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おわさの物語を陰で聞いていた弁慶でした。

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  娘をもとに戻せ

・・・と弁慶に詰め寄るおさわ。

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泣きわめおわさを制し、弁慶が片肌を脱ぐと、
おわさが持つ片袖と同じ振袖。

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  そんならお前が、あのときのお稚児さんかいなぁ

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娘を殺された母の無念と、
捜しあぐねていた夫にめぐり合えた
ときめきが交差する不思議なシーンです。

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酒を飲みながら鑑賞していた
旭山組の方々のなかから、

  「この女、娘殺されてるのに色気づいてるで!」

・・と野次が飛びます(笑) 

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  これが父様

・・・と、しのぶを揺り起こすおわさ。

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しかし、瀕死のしのぶは、もう目も見えず、
父娘の名乗り合いも果たせぬままこと切れてしまいます。

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泣くのが辛いというが、
泣くより辛いこともあるのだ・・・。

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そう嘯いていた弁慶も・・・。

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  産声をあげてより流さぬ弁慶の涙、くれてやろう!

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わが娘の亡骸をひしと抱きしめて、
さめざめと泣くのでした・・・。

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しかし、弁慶には主人義経の窮地を救うという使命が・・・。

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威厳を正すと、侍従太郎に・・・

  「卿の君(実はしのぶ)の首討って渡されよ」

と申し渡します。

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侍従太郎は、しのぶの首を斬り落とすと、
返す刀をおのが腹に突き立てます。

自分の首も討って出せば、
偽首とさとられることもないだろう・・・と。

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嘆くおわさ、侍従太郎の妻、花の井を振り切って、
弁慶はふたつの首を抱えて館を去っていきます。

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by dendoroubik | 2013-11-02 15:07 | ◇米原曳山まつり | Trackback | Comments(0)
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