2013年 03月 10日
第8回近江八幡節句人形めぐり-まちなみに装うひいなのほほえみ- 西川家住宅篇
毎年、桃の節句の前後に
湖東の近江商人屋敷でおこなわれるのが「ひな人形めぐり」。
五箇荘、日野には何度か足を運んだことがあるのに、
なぜか近江八幡には行ったことがなく、
もう終わりかけではありますが、
近くの用事があったついでに立ち寄ってみました。
主な会場はふたつ。
まず「西川利右衛門邸」から・・・。
西川利右衛門(屋号は「大文字屋」)。
近江八幡を代表する近江商人のひとり。
京、江戸、大坂に店舗を構え、
蚊帳・畳表などの商いで財を成し、
11代まで300年にわたり繁栄しますが、
昭和5年、跡取りのないまま11代が亡くなり、
土地と建物は近江八幡市に寄贈されます。
3代目によって宝永3年(1706年)に建てられた主家は、
国の重要文化財に指定されています。
よく磨きあげられた貫禄充分な屋敷に、有職雛が似合いすぎます・・・。
いままで、なぜ来なかったのかと悔やまれるほど・・・。
開期も終わりかけのためか、誰もいません・・・。
展示されているなかで、もっとも古い享保雛。
ただ・・・ちょっと感情移入できませんでした(笑)
インディアン・サマーの陽だまり・・・
とっくに終わってますが、桃の節句らしい陽気です。
ちょっと失礼して、腹這いで(笑)
10年まえには、ひな人形を見て
まったりしている自分なんて想像もできませんでした(苦笑)。
西川家の家訓は先義後利栄・好富施其徳」。
義理人情を第一とし、利益追求を後回しにすることが商売繁盛のもと。
得た富に見合った徳を養えと説いています。