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水海の田楽能舞 その2 田楽

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午後1時半より「鵜甘神社」拝殿にて、
4番の田楽舞「烏とび」「祝詞(のっと)」
「あまじゃんごこ」 「阿満(あま)」、
つづいて能舞「式三番」「高砂」 「田村」 
「呉羽」 「羅生門」が奉納されます。 



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「烏とび」

その名の通り、烏のような黒づくめの舞人が1人登場します。

  「インーヤーハー」

の掛け声で、舞人が舞台を一周するだけの舞。
「中啓」という扇の一種を肩にかつぐように左右に振りあげながら、
片足ずつ交互に跳びはねていきます。
これは大八洲の国造りを意味し、
土地の区画を定めている動作をあらわすそうです。

生命を賦活させるような、深遠な雰囲気が漂いはじめます。

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「祝詞」

狩衣に袴、烏帽子をかぶった翁が登場します。

「中啓」と「チリ」(先の奉書紙を挟んだ竹)をもっています。
囃子も謡もなく、
今日ここで田楽能舞を奉納する意味を
翁が朗々語りながら舞います。 

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  さ候らえば東西鳴り高し最明寺殿の始正月のご祈祷に
  何をか仕まつらんと各々寄りて詮議し給ふ
  何々と申し候えどもこの御田楽にすぎめでたきことの
  あるまじきと拠って評定し給ふ

最明寺殿、時頼のために
田楽能舞を奉納しようと相談する様子が語られます・・・。

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「あまんじゃこ」

白、黒、赤のシャグマをかぶった3人の舞人が登場します。

手に持った「びんざさら」を掻き鳴らしながら、
老人のように腰をかがめて舞台をまわります。 

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  「ヤー、アンハー」

の掛け声と、力強い太鼓の音、びんざさらの
ジャラジャラいう音が単調に繰り返され、 
いつしか不思議な世界に引き込まれていきます・・・。

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荒ぶる神を鎮め、世を清め祓う舞だそうです。

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「阿満」

中啓とチリを持った異形の男が登場します。

『千と千尋』に登場する「顔なし」みたいな不気味な風貌。

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笛が二人、太鼓と小鼓がそれぞれ1人の囃子。 

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農耕作業のあらましを述べたあと、
チリを鈴に持ち替えて、後半は豊作を祝う舞を舞います。

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  このよろこびに神つかさ国御領所は富貴万福神は
  あらせ給うぞや尚お尚お御はやし候

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舞台を取り囲む多くの観衆のなかでこれを見ていたわけですが、
昔はこんなギャラリーなどはおらず、
村人だけで執りおこなわれていたはずです。

何百年も、そんな風にひっそりとおこなわれていた様子を想像すると、
その信仰の深さに慄然とする思いでした・・・。
by dendoroubik | 2013-02-17 21:00 | ◆越前の祭 | Trackback | Comments(0)
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