2012年 11月 13日
湖東三山 金剛輪寺
鈴鹿山系の西麓にある三つの天台寺院、
釈迦山百済寺、松峰山金剛輪寺、龍応山西明寺は
「湖東三山」と呼び慣わされています。
いずれも紅葉の名所で、10キロほどの範囲内にありますので、
>秋にはまとめて三つ巡る人が多い。
近くには同じく紅葉の名所、臨済宗の永源寺もありますが、
>四つまとめて巡ると、ちょっと駆け足になります。
湖東三山のまんなかに位置するのが金剛輪寺。
寺伝によると創建は奈良時代。
聖武天皇の勅願により行基が開山したといわれます。
9世紀の半ばに延暦寺の慈覚大師・円仁が中興。
天台宗に改められます。
中世には近江源氏佐々木氏の崇敬を受けて栄えますが、
応仁、文明の乱以降の騒乱で衰微。
佐々木六角氏の滅亡により、往時は100あったという坊舎も失われます・・・
総門をくぐって城壁のような石垣に挟まれた参道を登っていくと、
左手に本坊明壽院の門が見えてきます。
なかへ入ると、書院の三方を囲むように、
桃山時代から江戸時代にかけてつくられた池泉回遊式庭園。
異なった作庭年代の三つの庭を、心地池でつないでいます。
誰の構想によるものかは知りませんが、緊密な構成。
紅葉の映り込みが鮮やかです。
本堂までつづく長い参道の両脇には
「千体地蔵」とよばれる地蔵が並んでいます。
ところどころでは、このように集団で。
仏花のかわりにでしょうか・・・
セルロイドの風車が手向けられています。
地蔵堂。
国宝の本堂(大悲閣)。室町時代前期の造営。
金剛輪寺本堂回りの紅葉は真紅染まることから
「血染めの紅葉」と呼び慣わされています。
開祖といわれる行基が一刀三礼、
拝みながら本尊の観音菩薩を刻んでいたとき、
木肌から一筋の血が流れ落ちたといいます。
その時点で菩薩に魂が宿ったものとして荒彫りのまま安置。
本尊は秘仏のため拝むことはできませんが、
話によると円空仏を思わせる荒彫りの仏様なのだそうです。
「血染めの紅葉」というネーミングも
この伝説に因んだものなのでしょう。
本堂と三重塔のあいだの紅葉は、
とても色合いに深みがあり、とりわけ艶やかです。
本堂左手の三重塔(待龍塔)は屋根(檜皮葺)の葺き替えのため、
作業用の足場が組まれ、白いシートで覆われています。
ただ、重要文化財金剛輪寺三重塔再生活用事業の一環で、
少しだけなかを覗けるようになっています。
お恥ずかしい・・・でも ありがとうございます^-^
10月が暑かったので どうかな・・・と思ってたのですが
どこもキレイに紅葉していました
京都のような あざといほどの自己演出をする寺院があれば
もっと人気が上がるかもしれないですねw
県民性のちがいでしょうか^-^
1枚目の写真以外は 人がまったく写ってませんが
これは 誰もいないのではなく
(いっぱいの観光客でした!)
誰もいなくなる一瞬を 粘りづよく待っていた結果です^-^;
1枚目の写真のアングルからは人を排除することができず
面倒臭くなって そのまま撮ったのですが
見返すと 人々が紅葉を眺めてる感じがして
比較的マシな写真かも・・・?(^-^;
はじめまして!
気に入っていただけたとしたら うれしいです
FBはやっておりませんし たぶんやることもないかと思いますが
ご趣旨には賛同いたしますので
ご自由にご利用ください