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大津祭 宵宮2012 その2

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大津祭の曳山は13基。

とりわけ、宵宮はその風情のちがいがよく出て楽しい。
中堀町の孔明祈水山のお囃子は、まるでジャズセッションのよう・・・




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大津祭の曳山には、すべて「からくり」がありますが
孔明祈水山のからくりは、合戦で川に臨んだ孔明が、押し寄せる魏の大軍のまえにして
水神に祈ったところ、大洪水となり、たちまち敵軍が押し流されて勝利したという伝説を描いています。

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宵宮飾り。 見送り幕には宵宮用と本祭用があって、本祭用が飾られています。

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去年の本祭、この会所へ登らせていただきました。 上からだと、からくりの仕掛けが丸見え!

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大津祭は、当初から曳山祭だったわけではなく「ねりもの」という仮装行列でした。
元禄のころには「ねりもの」17ヵ町と曳山8ヵ町が巡行していたそうですが
明治のはじめに「ねりもの」の巡行はなくなります。
新町の布袋は、唯一残る「ねりもの」。文化7年の墨書があるそうです。

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宵宮でいちばん華やかなのは、くじ取らずの西行桜狸山と、この中京町の源氏山でしょうか。
会所がら飛び出して、曳山のまえで演奏してくれます。 これがとても楽しい!

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見送り幕の「百子嬉遊図」は本祭用も同じ柄ですが、嘉永年間に模織されたもの。
もっとも大津祭らしい見送り幕のひとつだと思います。 

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源氏山の名に恥じないイケメン揃い^-^

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からくりは石山寺で「源氏物語」を執筆する紫式部・・・
その下で、御所車やかさ持ちなど、彼女の空想の世界がつぎつぎに現れる仕掛けです。

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源氏山のミニチュア。

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月宮殿山の名前の由来は謡曲の鶴亀・・・
喜多流では月宮殿というそうです・・・からきています。

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唐の皇帝のまえで、鶴と亀の冠りをつけた男女の舞人が舞うからくりです。

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見送り幕は(現在懸けられるのはレプリカですが・・・)重要文化財に指定されている「トロイカの陥落図」。
京都祇園祭の白楽天山の前懸、大津祭の龍門滝山の見送り幕とともに、もとは16世紀ブリュッセル製の1枚のタペストリー。

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どのような経緯で日本に渡来し、どのように3つに裁断されたのか・・・ロマンがありますね。

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猟師町の神功皇后山。

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神功皇后が岩に弓で字を書く所作をすると、次々と文字が現れてくるからくりが見られます。
こちらの宵宮もとても盛大です。
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午後7時過ぎ、すこし雨が降ってきました・・・
Commented by tora003 at 2012-10-13 23:14 x
こんばんは~

大津祭・宵宮の情緒を余すところなく捉えた美しい写真の数々・・
澄んだ秋の宵の空気が伝わってくるようです。
フォトコンに応募すれば入選確実でしょうね。
素晴らしい!!
Commented by dendoroubik at 2012-10-14 14:07
☆toraさん

お褒めの言葉 ありがとうございますm(__)m
写真の出来はともかく(^-^;
今年の宵宮は印象的でした
なぜかはわかりませんが
しみじみ「美しいなあ…」と感じました
それだけに 週間予報にはなかった雨が恨めしかったです
朝から米原の曳山にでかけて疲れていたのもあって
早々に退散…

また来年お会いしましょう(^O^)/
by dendoroubik | 2012-10-13 07:00 | ◇大津祭 | Trackback | Comments(2)