2012年 08月 15日
とてもゆっくり立山縦走記 その3 雷鳥沢~弥陀ヶ原
「そわそわして眠れないのではないか・・・」
という心配も杞憂・・・5時まで爆睡の6人でした^-^
朝食を済ませ(うまかった!)
つくってもらった弁当をリュックに詰めて出発します。
本日も晴天です。
谷間なので、太陽が顔を出すのが遅い・・・
さらば、雷鳥沢!
この4人は大日縦走コース、
僕とMさんは弥陀ヶ原周遊コースへ。ここで別れます。
さわやかな朝です。
昨日の疲れもなく、どんどん歩けそうな気がします。
(・・・が、気がしただけで、すぐにヘバってきました^-^;)
りんどう池。
火山ガスの噴気活動が活発化し、
現在、地獄谷へは立ち入り禁止。
血の池。酸化鉄によって赤みがかった小さな池。
「立山地獄」のひとつで、地の池地獄とも・・・
みくりが池。
『日本百名山』にも、越前の修行僧が
「たいしたことない池だ」
と懐刀を加えてこの池を三周したところで
神の怒りに触れ、溺れ死んだことが
「三繰=みくりが池」の名の由来、
とあったと思います。
が、「神の厨房」・・・というのが
、ほんとうの名前の由来でしょう。
室堂へ到着。立山を見納めます。
"Auf Wiedersehen!"
弥陀ヶ原周遊コースは、
木道の敷かれた快適なトレッキングコース。
30分ほどで天狗平。剱岳が見えます。
どこから見ても偉大な姿です。
トレッキング中に出会った植物
・・・ですが、ほとんど名前がわかりません(笑)
イワイチョウ?
ニッコウキスゲ。
ダケカンバ。紅葉すると、えもいわれぬ美しさ。
立山を代表する、白く可憐なチングルマの花。
草のように見えて実は木で、
紅葉したときもきれいです。
弥陀ヶ原、天狗平、室堂と、標高差で花季がズレて、
このあたりではもう終わりかけのものが多かったです。
ピンクに変色しはじめているのは、
もう終わりのサインでしょうか・・・
チングルマの名前は花が終わったあとの
穂が稚児がもつ風車に似ていることからきているそうです。
稚児車がチングルマに転訛したのだとか。
風にそよくワタスゲ。
これは実で、雪解けとともに黄色い小さい花を咲かすのだとか・・・
このふわふわした感じ・・・心が和みます。
弥陀ヶ原には地塘と呼ばれる池沼が
3000以上もあるそうです。青空を映してきれいです。
(以前、ここへ来たときの写真を見返すと、
まったくおなじシーンを同じアングルで撮っていました^-^;)
地塘に生えたミヤマホタルイ。
葉をもたず茎だけで光合成する変わり者。
地塘が「餓鬼の田」とも呼ばれるのは、
地獄に堕ちた餓鬼たちが、
飢えをしのごうと地塘に苗を植えた
こんな光景からきているそうです。
いくら植えてもいっこうに稲が実らない・・・
山のうえでは植物だけでなく、
いろんな人間にも出会いました。
大走りから富士ノ折立へ向かって、
唸り声を発して小石を蹴散らしながら
駈けあがっていった上半身裸の毛むくじゃらの男(野人?)
大汝の休憩所では、
前日、前々日とあんまり天気がよかったもので、
2日つづけて剱に登ったという青年に会いました。
天狗平で出会った青年は、
称名滝に車を置いて大日を縦走、
剱に登ってから立山縦走、3日目のその日、
弥陀ヶ原を下って八郎坂から称名滝に戻る途中。
3日間とも快晴に恵まれ
「いやー、ほんとに気持ちよかったですよ!」
というその笑顔はほんとうに晴れ晴れとしていました。
「名残り惜しくて、のんびり歩いているんです」
というその足取りは、われわれの3倍くらい軽かった^-^
このコースの唯一の難所、
獅子ヶ鼻から一の谷を越え。
獅子ケ鼻岩から谷を見おろすと・・・おお! 目がくらみます^-
^
この場所は、立山修験の一大行場であったそうな。
洞窟のなかには・・・弘法大師?
かつて、この鎖場を登ったことがあるのですが、
下りなら楽だろうと思っていたら、
これがけっこうハードでした。
きっと、体力が衰えているのですね。
一の谷から獅子ケ鼻岩を見あげる・・・
小学生の団体が登ってくるのに遭遇。
なかなかいい体験ですねw
一の谷を抜けると、また平坦な弥陀ヶ原コースに戻ります。
弥陀ヶ原駅まであとひと息。
このあと、弥陀ヶ原駅で弁当。
そのあとバスで美女平、ケーブルで立山駅まで戻ります。
Mさんは車で大日縦走組を迎えに称名滝まで。
僕は能登和倉へ向かいます・・・
お天気に恵まれ、素晴らしい立山縦走でしたね。
ピンクのチングルマはタテヤマチングルマと呼んでいます。
きれいな写真をありがとうございました。
”07年のも拝見しました。立山(富山)を愛して止まないお気持ち十分伝わってきます。ありがとうございました。
その足で能登半島石崎奉燈祭へですか、勇壮なお祭りですね。
体力的にはかなりきつかったのですが 天気もよくて楽しい立山行でした(^-^)
今回は地上の富山を堪能できませんでしたので 来月にはまた2度ほどおじゃましますw
ピンクのチングルマはタテヤマチングルマというんですね
知りませんでした(>_<)
ネットで画像検索すると…おお! とても可憐な花でした
もっとちゃんと目に焼き付けておくべきでした…
また 見に行かねば!