野べの草

c0196076_064170.jpg

c0196076_23282718.jpg

石川県小松市の「お旅まつり」を見物にいきました。

今回、特に楽しみにしていたのは西町の
「清盛入道仏御前 西八条館乃段」。

これは「銘刀石切仏御前」というタイトルで
西町が平成12年、お旅まつりで演じた新作歌舞伎 
(小松市出身の元外交官、石田寛人氏作)で、
平成21年には龍助町も演じています。 

西町が同じ外題を演じるのは、
珍しいことなのだそうですが、
大河ドラマで清盛が取りあげられたこともあり、
リクエストも多かったことが、
今回の上演につながったそうです。

いずれのタイトルにも 
必ずしも主人公というわけでない「仏御前」
(・・・といいますか、登場人物すべて
が主人公といってもいい割付がされています) 
が入っているのは、
平家物語の冒頭に登場する彼女が
小松出身(原町)とされるからです。

どういった経緯かは知りませんが
「銘刀石切仏御前」は滋賀県の「米原曳山まつり」でも、
龍助町が演じた同じ年に子供歌舞伎で演じられています。 

もうひとりのヒロイン「妓王」が
江州(野洲郡)出身という縁からでしょうか。

セリフに何ケ所か「加賀」や「小松」
という言葉がフィーチャーされていて、
その都度、観客が沸く仕掛けになっているのは
、お旅まつりで演じられることを前提として書かれた
新作歌舞伎ならでは楽しさですね。 

でも、もうひとりのヒロイン、妓王の出身地には
ひと言も触れられないのが、
滋賀県民としてはちょっとアウェイに感じられたり(笑)

ほかのセリフで「竹生島」「堅田」「逢坂の関」 
など滋賀の地名を登場させているのは、
あるいは作者の洒落っ気でしょうか。

   萌えいずるも 枯るるも同じ 野べの草 
          いずれの秋に あわではつべき


記憶ちがいでなければ、この歌が
芝居のなかでより強調されていたり、ラスト・シーンで
悪辣非道な清盛にも宗教的な 
「救い」が与えられたりといくつか改変されていました。 

いずれにせよ、午前、午後、夜の部、
3回堪能させていただきました・・・


上が今回の西町、下は米原曳山の妓王です。
by dendoroubik | 2012-05-13 18:00 | ◇小松お旅まつり | Trackback | Comments(2)
トラックバックURL : http://gejideji.exblog.jp/tb/17954989
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by nochi423 at 2012-05-14 20:35
あっ!小松に来ておいでたんですね(^^)

このお祭りはテレビで見ました。
私もあのメイクしてなりきってみたいです。。

週末はいろいろお祭りが多かったみたいですね。
Commented by dendoroubik at 2012-05-14 22:58
☆ノチさん

冬の曇天のイメージが強いためか あまり気づいてない人が多いのですが 北陸は梅雨入りが遅く明けるのも早いのでこれから夏にかけての日照時間が長くなるんですね

それが証拠に 関西ではGWをすぎると祭りの数は激減するのに 北陸では右肩あがりに増えていきます

行きたいところは山ほどあるんですが…体力が^_^;

テレビ中継…VIP席のすぐうしろに陣取ってたんですが 写ってたかなあ(^O^)/