山王祭 午の神事

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神輿を山上から担ぎおろす
・・・たったそれだけのことに、
どうしてこんなに心が揺さぶられるのでしょうか。 

なぜ、これほどの見物人が集まり、熱狂するのでしょうか。 

危険もともなう神事を、何百年も 
(おそらく)歓喜の表情を浮かべながら
つづけてきたのでしょうか・・・?

一説には 「午の神事」 は神々の婚姻を、
翌日の「宵宮落とし」は神の誕生を意味するといわれます。 
「午の神事」 を眺めながら、
年毎に新たに生まれ変わる生命の律動を感じない人はいません・・・




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舞台となるのは八王子山。 
山頂には、懸崖造の牛尾神社本殿(及び拝殿) 
三宮神社本殿(及び拝殿)の2社があります。 
この2社の横には神が降りてくる磐座があり、
これが日吉大社の根源と考えられています。 
が、九十九折れの急な坂を850メートル登らなければならず、
日吉大社に参拝する人も、あまりここまで登ってはきません。

3月の第一日曜(以前は3月1日)
「牛尾宮」「三宮」2基の神輿がここへ担ぎあげられます。 
4月12日夜、2柱の神を神輿に遷して
麓の東本宮まで担ぎおろされるのが「午の神事」です。 

東本宮の祭神、大山咋 (おおやまくい)神は、
いまから2100年まえに比叡より
麓に迎えられて祀られたといわれますが、
この神事はこれを再現したものともいわれます。 

また、同時に担ぎおろされる鴨玉依姫
(かもたまよりひめ)神(樹下神社祭神) とは夫婦神であることから、
二柱の神の婚姻を象徴的にあらわすものともいわれます。

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午後5時から、4つの駕與丁の町練りがあります。 

この町練りの主役は「鼻」と呼ばれる神輿の先頭を勤める青年
・・・たいへん危険な役目ですが、
一生に一度しかできない名誉ある役でもあるそうです。

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午後6時過ぎより、最澄の生誕地ともいわれる
生源寺で延暦寺の僧侶による安全祈願法要。 

般若心経が称えられます。 

つづいて午後7時より「読み上げ式」といわれる
駕與丁たちの点呼がはじまります。 

甲冑武者が駕與丁の名まえを一人ずつ読み上げていきます。

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名まえを呼ばれた駕與丁は 

  「よっしゃー!」 

と応えます。

すべての名まえが読み上げられると、
駕與丁たちはやにわに駆け出します。 
日吉番場を通り、東本宮へ・・・さらに八王子山・・・奥宮へ。

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駕與丁たちが到着すると、
神輿へ二柱の神を遷す神事がおこなわれます。 
甲冑武者たちが遅れて到着すると・・・

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「牛尾宮」、つづいて 「三宮」の神輿が担ぎおろされます・・・。 
いきなり傾斜45度!

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最後のカーブを曲がると、
上まで登ってこれなかった数千人の見物客が待ちかまえています。 

否が応でも盛りあがるところ・・・

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神輿は一気に東本宮の脇までくだっていきます・・・

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担ぎおろされた二基の神輿は 
「よいこーら」のかけ声とともに拝殿のうえで
うしろ向きに重ね合わせられます。 

これは「尻つなぎの神事」と呼ばれ 
「牛尾宮」と「三宮」との夫婦の契り
・・・つまり交接をあらわすともいわれます。 

そして、翌日に若宮の誕生を迎えます・・・

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いつもはこの二基の神輿が拝殿に安泰されていたのですが、
鎌倉時代の山王神道書 『耀天記』に
四基の神輿を同時に安泰した記録があることから、
今年、約500年ぶりに古式が再興されました・・・
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Tracked from ローカルニュースの旅 at 2013-04-17 12:00
タイトル : 船渡御、いざ巡行 日吉大社の山王祭フィナーレ
湖国三大祭りの一つ、日吉大社の山王祭は14日に例祭や船渡御があり、氏子地区や琵琶湖上を巡行する神輿(みこし)を見守る市民や観光客で一帯は終日にぎわった。15日には「酉の神事」などが営まれ、1カ月半にわたる勇壮な祭りが幕を閉じた。... more
Commented by nochi423 at 2012-04-15 00:03
これは見ごたえのあるお祭りですね!
高感度な写真の臨場感もすごいです(^^)

※体力がないとついていけなさそう…

ここではハメを外すのは許されそうにないですね(^_^;)
Commented by dendoroubik at 2012-04-15 20:18
☆ノチさん

正直 山へ登った時点で息があがってしまいました(>_<)
途中でやめようかとも思ったのですが でも 行ってよかったです^-^
けっこう年配の方も登っておられました

迫力もあり またとても神秘的で 不思議なパワーも感じました
それにしても 見るだけで体力を消耗する祭りではありますね^_^;
by dendoroubik | 2012-04-14 23:00 | ◇山王祭 | Trackback(1) | Comments(2)