安土 沙沙貴まつり その1

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4月の第一土日(以前は、4月4・5日)
安土、沙沙貴神社の沙沙貴まつりがおこなわれます。 

沙沙貴まつりは「大松明奉納神事」
「神輿三社神事」「沙沙貴十二座神事」
からなるそうですが、なんといっても、4日におこなわれる 
「大松明奉納神事」は、その華麗さ、
楽しさからこの祭りの代名詞にさえなっています。

常楽寺・上出・中屋・慈恩寺・小中の地区の氏子が中心となり、
1kmほど離れた沙沙貴神社まで、
4時間ほどかけて大松明を奉納に行きます。 

その間、2人の踊り手、綱先役、進行役の4人組が 
「手桶踊り」 と呼ばれるユーモラスかつ優美な踊りを
何度も繰り返します。 これがまず見ものです。 





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沙沙貴神社 (ささきじんじゃ) の主祭神は
少彦名命(すくなひこなのみこと)。 
のちに大彦命、仁徳天皇、
宇多天皇が祀られるようになりますが、
宇多天皇を祀る第四座に併せて祀られる敦実親を含む
この四座五柱の神々を「佐佐木大明神」と称します。 

宇多天皇が祀られるようになったのは、
もちろん、この地を本貫とし栄えた
「近江源氏(佐佐木源氏)」がその一流であるからですね。 

安土の佐々木荘は佐々木姓の発祥地。 
全国300万人といわれる佐々木さん、
近江源氏の末裔・・・六角家、京極家、朽木家、黒田家、
馬淵家、堀部家、青地家、曲直瀬家、森川家、三井家など
二百二十余姓の氏神として現在も篤い信仰をあつめています。

乃木希典もその一人で、
お手植えの松が本殿まえにいまも残ります。 

ちなみに 「ササキ」 の語源は、
少彦名命がササゲの豆の鞘に乗って
海を渡って来た伝説に拠るともいわれます。

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この大松明は「満壽」(まんじゅう)という
43歳以上の氏子24人が結いあげたもの。 

直径2m、長さ5mもあるそうです。 

下には台車が敷かれ、
両サイドに取りつけられた綱を
駕輿丁の若衆たちが曳きます。

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午後2時半頃、常楽寺会館まえにに一行が集合。

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進行役が拍子木を打ち鳴らしながら、
踊り手と進行役のまわりを2度まわります。 

「踊りはじまるで~。綱引っ張ってや~」 

などと叫びながら、
綱を引く駕輿丁の若衆たちを盛りあげます。 
ちょっと道化た役回りです。

2周すると綱先役の後ろに回りこみ、
綱先役も後ろを向いておじぎをし合います。 
ふたたび正面を向いて拍子木で
オーケストラの指揮者のような大袈裟なポーズで
合図を送り、踊りがスタートします。

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この4人組は、その年、
満壽に加わった人のなかから選ばれるのだそうです。
どういった人選がなされるのかは知りませんが、
この4名の方々、それぞれ役柄がピッタリ嵌っていて、
思わず見惚れてしまうほどですw

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手桶のなかに据えられた注連縄は何を意味しているのでしょうか・・・? 
(「筍」 と呼ばれるそうです)

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沙沙貴神社の社務所にも、
同じように先端の尖った注連縄が飾られていました・・・

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同じく、楼門にも、片方の先端が尖った注連縄が張られています。

手桶は、その夜の大松明奉火の際、
横に燃え広がらないように水を掛けるのに使われます。 
ということは、そのかたちからして
炎をあらわしているのでしょうか・・・?

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まるで大名行列の奴振りのような動きの踊りです。 

徐々にまえへすすんでいき、最後は突然、ダッシュになります。 

そのまま大松明とともに猛スピードでまえへすすむのですが、
お約束のように何度かダメ出しされます。 

あらかじめ何回でスタートするか決められているようで 
「次、出ます。 危ないので、近寄らないでください」 
などと注意が喚起されます(笑)

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一行が猛スピードで駆けだす様も、
どこかユーモラスで笑ってしまいます。

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まるで借金取りから逃れようとしている
・・・かのようなドタバタした駆けっぷり(笑)

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50メートルほどすすんでは、
また同じことが延々と繰り返されます。

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沙沙貴神社まで、ちょうど日の暮れるころまで4時間つづきます・・・
by dendoroubik | 2012-04-08 21:00 | ◆近江の祭 湖東 | Trackback | Comments(5)
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Commented by nochi423 at 2012-04-09 20:18
4時間ずっと踊りっぱなしなのですか!?
参加者は飲酒して踊るのでしょうか。
(石川のお祭りは泥酔しながらのイメージが強いものですから)

まず顔に塗られた灰色の化粧に目が行きました^^
そして女性は踊りに参加できないのでしょうか・・・

晴れた日のお祭りは気持ちいいですね!
Commented by dendoroubik at 2012-04-10 20:10
☆ノチさん

休み休みすすむので 4時間ぶっ通しで踊るわけでもないのですが
いったん祭りがはじまると 桶を地面に降ろしてはならないという決まりがあるらしく
ただ担いでいるだけでも かなりの重労働と見受けられました
祭りにお酒はつきものでですが 道中が長いのと 夜には松明を燃やさなければならないためか
あまり痛飲している方はおられませんでした
(観衆にも 振る舞い酒があり 僕も相伴にあずかりました^-^)

祭りは 特殊なものを除いて 男中心のものがほとんどですね
最近は人手不足やなんかで 女性が山車に乗ったりするところも多いですが
この地区は女性が参加できないだけでなく 年齢による役割も厳密に守られているようでした

お天気がよくて気持ちよかったのですが この日は北西の風が強く
とくに夜は震えるほどの寒さでした^-^;
Commented by goodroads at 2012-04-11 01:13
こんばんは

沙沙貴神社・・・・門が歴史を感じさせる重厚さですねー
そして集合写真、一瞬ホッケーのチームかと思いました。箒のようなものは一体何に使うのでしょう??

ダッシュ&踊りを続けるのですか・・・しかもダメ出しアリで~それは体力的にもキツイですね。

そんな富山は、去年は震災のため中止になった「ちんどんコンクール」が、今年は桜開花前ではありましたが、催されました 凸(^-^)
Commented by dendoroubik at 2012-04-11 15:26
☆Tomさん

近江の歴史を語るとき 古代の渡来人 中世の近江源氏の名は欠かせませんね
佐々木氏のように一国を長い期間に渡って支配した例は 他にはないそうですね
その遺風といいますか 気質みたいなものは今もかすかに残っているように感じます
その佐々木氏の本貫地がこの安土…

この奇妙なダンスがうまく決まらないと大松明がすすめない…というのが なんとも可笑しかったです(^O^)
ドタバタと駆ける姿もユーモラス
こういう理不尽な笑いが祭りの醍醐味のひとつかなあ…と思います

凸ありがとうございますm(__)m
Commented at 2014-07-14 04:10 x
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