比良八講1

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3月26日 「比良八講」 の法要が営まれました。

午前8時40分頃、大津市長等の本福寺を一行は出発。 
衆僧、山伏、尺八衆、ぼんぼりをもった稚児娘など 
総勢50名ほどのお練りです。

山伏が法螺貝を吹鳴らしながら、
長等商店街、京阪京津線の大通りを通り、
浜大津港までを練り歩く姿は
どこか浮世ばなれして不思議な感じがしないでもありません・・・

浜大津港で安全祈願
・・・と、ここまでが浜大津でおこなわれる行事。 

その後、一行は観光船ビアンカに乗って湖上法要、
近江舞子へ上陸して採燈護摩供がおこなわれます。




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びわ湖は 滋賀県の面積の 1/6

・・・といわれます。 

「半分くらいあるかと思ってた!」

・・という先入観を払拭するためによく使われるフレーズですが、
びわ湖の東側は鈴鹿山脈まで、かなり広大な平野 
(・・・田んぼ^-^;) がひろがっています。

ところが、僕の住む西側は 南は比叡山、
北は比良山系がびわ湖まで迫っていて、
その間隙に人々が肩寄せ合って暮らしている・・・という感じです。 

こちらから見ると、びわ湖は滋賀の1/2以上あるのではないかと思えてきます。

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山の麓に、遮蔽物のない湖がひろがっているわけですから、
当然、山から吹き降ろしてくる風は強烈です。 

ある風の強い夜、
自宅の西側に立てかけていた倉庫がバタン・・・と倒れました。 
横風にあおられて倒れたわけじゃありません。 
真正面からの風を受けて、外壁に立てかけていた
ヨドコウ物置が手前に倒れたのです。 
朝、その光景を目撃して呆然となりました。 
あわててつぎの休日、アンカーを地面に打ちつけて固定しました。 
おかげで翌年の比叡颪にも倉庫は無事でしたが、
手前のフェンスが風でひしゃげていました(笑)

まるで、高校のときに呼んだJ・G・バラードのSF小説 
「狂風世界」 を目の当たりにしたようでした(笑)

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昨年から、自宅の西側の田んぼが宅地造成されています。 
物件を下見に来ていた家族に「風」のことを教えてあげようか、
とも思いましたが、やめました。 
いま、自宅の西側にはつぎつぎに新築の家屋が建っています。 
おかげで、今年は倉庫もフェンスも無事です(笑)


比叡颪よりも激しく吹き荒れるのが、
比良颪・・・比良八荒と呼ばれる北西の季節風です。

丹波高地から比良の急斜面を駆け降りてくるように
八方に吹き荒れる風は、春先のびわ湖が荒れる原因になります。 

1941年4月6日 旧制第四高等学校(現金沢大学)
漕艇部の部員が高島沖で練習中に転覆。 
死者11名を出す痛ましい事故がおこりましたが、
これも「比良八荒」によるものだろうといわれています。

(同年6月にリリースされて大ヒットした流行歌「琵琶湖哀歌」は
この事故で亡くなった学生を悼んでつくられたこよはよく知られていますね)

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先にも書いたように、湖西は山が湖に迫っているため、
全線高架のJR湖西線は、この風の影響をモロに受けてしまいます。 
そのため、春先に限らず、風による運休がしばしばあります。 

10数年まえには、停車中の貨物列車が横転するという事故もありました。

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(話は逸れますが、数年まえ、
朝出勤するために始発のホームで待っていると 

「鹿との接触事故のために、到着が15分遅れております」

・・・というアナウンスがあり、びっくりしたことがあります。 
全線高架の線路に、どうやって鹿が迷い込んだ、今もって謎です)

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「比良八講」の法要がおこなわれる3月26日頃は、
比良八荒がいちばん吹き荒れるとき。 

法要の終わった頃にこれが止み、
湖国に春が訪れるといわれます。 

「比良八講 荒れじまい」

・・・という滋賀でよく耳にするフレーズは、
ここからきていることもよく知られていますね。

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一行は観光船で近江舞子へ向かいます・・・
by dendoroubik | 2012-03-27 18:00 | ◆近江の祭 大津 | Trackback | Comments(8)
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Commented by nochi423 at 2012-03-27 19:21
山からの風って強いですね~!!倉庫が倒れるって!
ガタガタとうるさくて眠れないのでは?
でももうこれで春を待つのみ♪
Commented by dendoroubik at 2012-03-27 21:17
☆ノチさん

風の音も 度を越すと うなり声のようで怖いものですね
そんなにしょっちゅう 強い風が吹くわけでもありませんが
風のうなりで 夜 目覚めることもあります^-^

冬の夜の北陸道は 獣たちの咆哮のような風
悪夢のようでした~

Commented by うずら at 2012-03-27 21:20 x
今年も比良八講が行われたんやなぁって、
今朝の新聞を見て知りました。
バックの風景と僧侶、修験者、信者さんたちの行列、
何度見ても、面白い絵ですね~
これで、琵琶湖に春到来なんかな。
Commented by dendoroubik at 2012-03-27 21:37
☆うずらさん

行くつもりはなかったのですが たまたま休みだったので 大津編だけ覗いてみよう…と…でも けっきょく近江舞子も行ってしまいました^_^;

見ていて 別段「楽しい」ものでもないので 背景だけは工夫してみました

改めて見直すと やっぱり珍妙ですね(^O^)
Commented by toco-luglio at 2012-03-27 22:31
ビアンカ」に乗って、琵琶湖を渡り近江舞子に行くというのが、今風で面白いです~
昔々は人力で漕いで渡っていたのですよね。
「比良颪」、寒かったでしょうねぇ。
以前、年末に比叡山に行った時、湖西線を使いましたが、強風で泊まってしまい、
駅のホームですごく寒かった記憶が…
Commented by dendoroubik at 2012-03-27 23:33
☆tocoさん

えっ!
手漕ぎ舟・・・ですか!
それは初耳です・・・護摩法要がおこなわれていたのが 現在の雄松ケ浜でなく 今はなき琵琶湖タワーだったというのは どこかで読んだことがあり なんとも情緒のないところでおこなわれていたんだなあ・・・と思ってたんですが 手漕ぎ舟というのは スゴいですねえ!

法要の会場でパイプ椅子がつかわれていたり キモノを着た女の子たちが 雪が降ってきたときにビニール傘をさしたり・・・ちょっと残念なシーンが多かったのですが これもまた滋賀っぽいのかな・・・と思ってみたり^-^

比叡山の大僧正が登場するのに 出発が西本願寺派の本福寺・・・というのも謎でした・・・


湖西線・・・とくに冬場はアテにできません^-^;
Commented by toco-luglio at 2012-03-28 01:25
あ、いや、手漕ぎの船は、あくまで想像なんですが…(汗、汗)
戦争中や戦後はそうだったのかなと。
比叡山とお西さんって、仲良しでしたっけ?
でも、面白いですね。
若い娘さん達の振り袖姿、可愛いですね。
写真を拝見しながら、滋賀では振り袖を作っても、着る機会がいっぱい
あっていいなあなんて思ってしまいました(笑)
こっちでは成人式とせいぜい友達の結婚式ぐらいですもん。

Commented by dendoroubik at 2012-03-28 15:44
☆tocoさん

詳しく書かれた本やなんかがないので ネット記事を拾い読みしただけなんですが
「江州伝統行事」 なんて銘打たれていても
現在おこなわれている 「比良八講」 は平安時代におこなわれていたものと趣を異にしているみたいですね^-^;
現在の 「比良八講」 は、戦後復活・・・というか あたらしくつくられたもの
・・・といった方がいいかもしれません・・・

まもなくクライマックスを迎える 日吉大社の 「山王祭」 でも船での神事がありますが
現在は モーターボートがつかわれますね
びわ湖まで神輿を運ぶのも軽トラ^-^;

伝統ある行事も あえて古さびた装いをしないところが
「滋賀っぽい」 かもしれませんね^-^