2012年 03月 05日
勝山左義長まつり6 つくりものと御神体
各地区の櫓を見物しながら、道々、
勝山の町並みを散策するのもこの祭りの楽しみのひとつです。
勝山は新しい町づくりの取組みとして
「エコミュージアム」=「屋根のない博物館」
なるものを標榜しているそうです。
詳しいコンセプトは知りませんが、
福井の伝統的建物と、
ちょっとレトロな建物の混在する町並みはとても魅力的で見飽きません・・・
「屋根のない博物館」 というネーミングはとてもいいですね。
ものすごく高々とあげられた「うだつ」・・・
もうすぐ3月だというのに、玄関には注連縄。
浮き太鼓に魅了されて、ついつい忘れがちでしたが、
左義長まつりというくらいですから、
もちろん正月飾りを燃やす「どんど焼き」がメインの行事です。
2日目の夜、九頭龍川のほとりで、
御神体とともに正月飾りは斉火されるのですが、
それまではこのように玄関で注連縄が飾られている家が多い・・・
松の生木を中心に竹を四角錐に
組みあげられたものは「御神体」(松飾り)。
神さまが降りてくる目印です。
祭り2目の夜、各地区の御神体は
九頭龍川のほとりまで運ばれ、
正月飾りとともに一斉に火をつけられます。
上郡地区に飾られる「押し絵」。
かつて娘さんの手習いとしてつくられていた
というパッチワークのようなもの・・・
いったい何につかわれていたものでしょうか・・・?
赤ちゃんのメリーみたいなもの・・・??? (まさか^-^;)
「つくりもの」は、生活用品などを利用して、
その年の干支などをつくり込んだ飾り物。
干支をリアルに再現するというよりも
「道具」感をざっくりと残しているところに面白みがあります。
どこかしら俳味のようなものを感じます。
つくりものに使用した道具を
歌に盛り込んだ掛け軸を「書き流し」というそうです。
眺めていて、ふと思ったのですが・・・
三角錐の「御神体」に干支の「つくりもの」をドッキングすると、
近江八幡の左義長に登場する「ダシ」 になりますね。
男たちが派手な女物の長襦袢を着て
ハジけるところなんかにも近江八幡と共通点があります・・・
どこで・どんな風につながっているのかは
まったくわかりませんが、
まったく無縁というのともないように感じます・・・
「絵行灯」は、かつて勝山藩が
この祭のときには無礼講としたものといわれます。
つまり、何を書いてもOK。
世相を風刺した川柳が書き添えられています。
福井という場所柄からか、この年は、
原子力に関するものが多いのが目につきました。