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ビバ!! 忍者

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滋賀県を舞台にした小説といえば 井上靖の『星と祭』などが筆頭に挙げられますが
忘れてはならないのは山田風太郎の名作『甲賀忍法帖』。 (忍法帖シリーズの第1作です)

「甲賀ロミオ」こと甲賀弦之介と「伊賀ジュリエット」こと朧のふたりは恋仲。 
ふたりの結婚によって、甲賀と伊賀の400年にわたる宿縁は終わるはずでした。 
ところが、徳川家康のバカげた命令のために、両者は引き裂かれてしまうばかりか、お互いに戦わされるハメに・・・

徳川三代目将軍は竹千代か国千代か・・・

悩んだ家康は、甲賀と伊賀の忍者を10対10のトーナメントで(笑)戦わせ
甲賀が勝てば聡明な国千代、伊賀が勝てば暗愚の竹千代を三代将軍に据えることを決定します 
(そんなバカな^-^)
甲賀、伊賀が死を賭し、秘術の限りを尽くして死闘を繰りひろげます。
トーナメントの決戦は、恋人同士の弦之介と朧。
弦之介の得意技は「瞳術」。 彼の黄金の瞳は何人も逸らすことができず
魅入られた相手は、自らを殺してしまうという恐るべき秘術です。
フィアンセの朧は「破幻の瞳」。 彼女が見つめると、あらゆる忍法が無効になってしまいます。
まるで「矛」と「盾」のような「瞳術」と「破幻の瞳」。 どちらが勝利をおさめるのか。

あまりにも悲しすぎる結末は・・・本をお読みください(笑)

『甲賀忍法帖』、その後のマンガやアニメなどの忍者ブーム火付け役となりましたが
そういえば僕の子供のころは、「忍者ハットリくん」 (実写版!)
「仮面の忍者 赤影」 「カムイ」 「サスケ」」など、忍者もののアニメやドラマが多かったですね。

僕らは、忍者の子・・・だ!



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甲南町の竜法師 (りゅうぼし)に「甲賀流忍術屋敷」があります。
甲賀郡の いわゆる「甲賀武士」は、室町時代後期
近江佐々木六角氏と足利幕府との戦(「鈎の陣」)で、一躍脚光を浴びます。 
幕府軍に対して、夜襲をしかけさんざんに苦しめたことが
全国的に 甲賀武士が「忍びの衆」として認識されるきっかけとなったようです。

「世に伊賀甲賀の忍びの衆と名高くいうは鈎の陣の神妙の働きあり。 
日本国中の大軍眼前に見及し故」(『淡海温故録』)

このゲリラ戦に参加した五十三家の地侍を「甲賀五十三家」といい
その筆頭格だった「望月出雲守」なる人物が住んでいたというのがこの屋敷です。
「忍者」がじっさいに住んでいた建物としては現存する日本で唯一のものなんだそうです。

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ちなみに「忍者寺」 として名高い金沢の「妙立寺」(写真)は
隠し階段など、要塞としての複雑な建築構造からそう呼ばれるだけで、忍者が住んでいたわけではありません。
「甲賀流 忍者屋敷」では敵からの防御のための仕掛けを見学することができます。 

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甲賀流忍者のなかには、山伏姿で全国を行脚し、加持祈祷をおこなったり
「配置薬」の行商をおこなっていたものもいたそうです。 
一方では、敵を倒すために利用された薬学の知識は、その後、地元の製薬産業に活かされます。 
現在でも甲賀に製薬会社が多いのは、このためなんだとか。

ちなみに、甲賀流忍術屋敷を経営しているのは、近江製剤(株)という漢方薬のメーカーです(笑)

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「忍術丸!」


「はらくすり」・・・とありますが、実はこれを飲むと水のうえを自在に歩けたり、
分身の術がつかえるようになったりするそうです! (ウソ です)
Commented by nochi423 at 2012-02-14 00:22
仲間由紀恵さんの映画で昔観た覚えがあります。
なんともSFチックで、漫画で読む方が面白いのかなと思いました。
本の方がオススメでしょうかー?

あの忍者な衣装は着てみたかったなあ。
今も着たいけど我慢します!
Commented by dendoroubik at 2012-02-14 00:56
☆ノチさん

SHIOBI…キャスティングはよかったと思うのですが
ちょっと期待はずれでした(-.-;)
漫画版は読んでないのですが 原作の小説ならではのバカバカしさが好きですね
オススメかといわれたら…
あんなくだらない小説は人には薦められません^_^;

忍者に激しくあこがれた幼年期…
ひょっとして ノチさんも忍者ガール? o(^-^)o
by dendoroubik | 2012-02-13 23:00 | 滋賀 甲賀 | Trackback | Comments(2)