2011年 08月 07日
金沢 石ころ屋根
金沢に現在も石ころ屋根がどれだけ残っているかは知りません。
しかし、石ころ屋根が、もし前代の葬り去るべき遺物、
克服されるべき貧困の象徴のように思われたとしたら・・・
とても無粋なことだなあ・・・と思います。なぜなら・・・
むかしむかし・・・
犀川の畔に「清兵衛」というビンボーな男が住んでいた。
彼は骨身を惜しまず働き、1軒の家を建てたが、瓦を葺く金はなく
彼は骨身を惜しまず働き、1軒の家を建てたが、瓦を葺く金はなく
当時の庶民の多くがそうするように
木片を葺いて竹で抑えたうえに、石の重しを乗せることを考える。
ところが、彼は犀川の石ころでは飽き足らず
仕事のない日にわざわざ那谷川や椎ノ木まで赴き、
当時そのあたりに産出したという瑪瑙や水晶、オパールなどをせっせと拾い集め
当時そのあたりに産出したという瑪瑙や水晶、オパールなどをせっせと拾い集め
我が家の屋根の重しにしていった。
3年後・・・百万石さまの御殿にも劣らない 光り輝く屋根が完成したそうな・・・
きっと こんな粋な話の記憶が、
平成の今にも、石ころ屋根を残しているからです。
(陣出達朗 「石ころ屋根」 北國新聞社編
『金澤・百萬国の城下町』 所収 を参考にしました)
きっと こんな粋な話の記憶が、
平成の今にも、石ころ屋根を残しているからです。
(陣出達朗 「石ころ屋根」 北國新聞社編
『金澤・百萬国の城下町』 所収 を参考にしました)
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nochi423 at 2011-08-09 00:19
コアな写真ですねー!!
探そうと思ってもどこを探せばいいかわからないくらいです。
金沢、愛されてるなあ。
探そうと思ってもどこを探せばいいかわからないくらいです。
金沢、愛されてるなあ。
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by
dendoroubik at 2011-08-09 00:32
by dendoroubik
| 2011-08-07 22:19
| 石川
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Comments(2)