近江八幡 松明まつり その1

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1585年、近江43万石の領主に任ぜられた豊臣秀次は、
信長亡きあとの安土城下の民を移し、近江八幡を開町します。

わずか5年とはいえ、
八幡山城在城中の秀次は楽市楽座を施行するなど、
のちに「近江商人」といわれる人々を輩出する
自由商業都市の基礎を築きます。

安土から移住してきた人々は、
この地ですでにおこなわれていた日牟礼八幡宮の例祭
・・・この「八幡まつり」の
あまりのスケールの大きさに度肝を抜かれたことでしょう。

「自分たちも松明をあげたい!

と申しいれますが、
そのときすでに新参者を受け入れる余地のないほどの
伝統を誇っていたためでしょう・・・
松明をあげる場所がないことを理由に断られてしまいます。

移住者が替わりにおこなったのが、
安土の信長自身も「異粧華美な姿で躍り出た」(『信長公記』)
という「左義長まつり」で、
現在も「八幡まつり」に先立って3月におこなわれています。

400年以上もまえにはじまった「左義長まつり」が
新しく思えるほどの「八幡まつり」・・・
1000年以上の歴史があるといわれ、
一説には「近江の地に行幸された応神天皇が、
現在の日牟禮八幡宮へ参詣される際に、
琵琶湖岸に位置する南津田7軒の家の者が、
ヨシで松明を作り、火を灯して道案内をしたのが始まり」
近江八幡観光物産協会HP)ともいわれます。

毎年4月14、15日におこなわれ、
初日を「松明まつり」、2日目を「太鼓まつり」ともいうそうです。





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日牟礼八幡まえのまつり広場には、
巨大な松明が聳え立っています。

高いものだと、10メートル以上はあるでしょうか・・・

一種、異様な光景に見えなくもありません。

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先出のHPによると、
松明が競うように高くなっていったのは
見物客の期待に応えるためと、
郷のプライドみたいなものに因るとあります。 

過剰な競争は住民同士のトラブルのもとにもなり、
江戸時代には京都町奉行所で訴訟沙汰になったこともあるそうです^^;

松明は、祭りまえの日曜日にセッティングされるものと、
当日、太鼓の宮入りの際に持ち込まれるものがあります。

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心棒には丸太がつかわれ、
そのまわりに乾燥させたヨシと
菜種殻が巻かれています。
とてもよく燃える素材ですね。

丸太には、倒れないように四方にロープが張られています。
(奉火中にあんなものが倒れてきたら、大惨事ですね)

そのほかにも、笹の葉でつくられた「笹松明」なんていうのもありました。

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スケジュールをみると、
この日の午後から「子供松明奉火」というのがありますが、
夜になってからも持ち込まれた子供松明が、
拝殿まえの火に入れられたりもしていました。

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上之郷(市井、多賀、北之庄、鷹飼、中村、宇津呂、大林、土田)と
下之郷(船木、小船木、大房、南津田)12郷によってが行われます。

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午後7時ころから、次々に太鼓が宮入りしてきます。

拝殿まえの神輿のまえで万歳三唱・・・
太鼓が三度、持ちあげられます。

各郷の太鼓の宮入りがおわると、
さあ、いよいよ奉火のはじまりです。

つづく・・・
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Commented by biwahama at 2011-04-16 13:44
前日の13日に八幡へ寄りました。実家へ行く際に寄ってきたんですが
松明の燃やすところは悲しいかな~結婚してからずっと見られておりません。
今回も境内では松明だけ眺めてきました。
たねやの前の枝垂桜が見事でした。後日アップしますね。
祭り風景楽しみにしています。
Commented by dendoroubik at 2011-04-16 19:49
☆biwahamaさん

はじめて見たのですが 奉火 すごい迫力ですね!
八幡掘のソメイヨシノ たねやさんまえの枝垂れ桜 
燃えてしまわないかと心配しました^^;

あれだけ豪快に燃え盛るのに 案外 類焼しないものなんですね
それに このお祭りのおかげ(?)で 八幡では火事が少ない
・・・と仄聞しましたが なるほどですね^^
by dendoroubik | 2011-04-16 07:27 | ◆近江の祭 近江八幡 | Trackback | Comments(2)