大津 山王祭 おいで神事

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3月27日の朝、大津市苗鹿(のうか)の榊山から
直された(切り出された)大榊は
那波加荒魂神社に安置され、
同夜、広芝まで渡御します(真榊神事)。

30日の夜、広芝でこの大榊に大己貴神が降りてきて、
日吉大社西本宮まで渡御されます。
昨夜この「おいで神事」をのぞかせていただきました。




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「広芝」・・・といっても地図には載っていません・・・
現住所でいうと、大津市坂本6丁目・・・

日吉大社北東の、現在は住宅地になっている小高い丘にあります。

なぜ、西本宮ではなくこの地に降臨されるのか
・・・は不明だそうです。

あるいは、近江遷都以前の東本宮の大山咋神が
八王子山の山頂に降臨するのに、
大和三輪山の大神神社から勧請された大己貴神が
その麓で降臨する・・・というのが具合がわるかったのでしょうか。

広芝は、眼下にびわ湖が見下ろせる、
見晴らしのいい場所にあり、神が降りてくるのにうってつけの
ロケーションのようにも思えます。

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午後7時、二股の松に立てかけられた
大榊のまえで神職の祝詞が奏上されます。

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  「大榊回せ!」

  「おう!」

駕輿丁たちが大榊を担ぎあげ、松のまわりを一周させます。

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  「大榊出御!」
  「おう!」

の声とともに、大己貴神を宿した大榊の渡御がはじまります。

先頭は軽トラに乗せられた太鼓、
つづいて「日吉大社」の灯を掲げたふたりの男の子、
笙を吹く神職数名、駕輿丁たちが
大榊を引き釣りながらすすみ、松明が道を照らします。

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出陣を思わせる太鼓のリズム、
暗闇に響き渡る笙の音色・・・
カサカサ・・・と榊が引きずられる音

・・・まるで神が歩むのを「聞いて」いるようで神秘的です。

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日吉大社近く、穴太(あのう)衆の石積みの集落へ入ると、
人々は玄関に篝火をたいて大榊をお迎えします。

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まもなく日吉大社・・・

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大宮川に架かる日吉三橋のひとつ、二宮橋を渡っていきます。

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参道を厳かに渡っていきます・・・

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午後8時、西本宮に到着。

大榊は「榊置石」に置かれ、神事は終了します。

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西本宮まで渡御された御神霊は、
4月3日の「大榊神事」で大津・天孫神社まで運ばれ、
14日の「大榊還御」でふたたび西本宮へ戻ってきます。
by dendoroubik | 2011-03-31 22:15 | ◇山王祭 | Trackback | Comments(2)
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Commented by うずら at 2011-04-02 23:25 x
へぇ~、山王祭は本祭までにいろんな神事があるって、
資料にもあるし聞いたこともあったけど、
この年度末の (苦笑) 夜に、大榊の渡御があるなんて~
観光のお祭りというより、地域の神事、ってしみじみ思いますね。
Commented by dendoroubik at 2011-04-03 23:00
☆うずらさん

まさに新しい年がはじまろうとするその夜に
生命に満ち溢れた神が降臨する
・・・って 4月が[年度はじめ」になる前からあった神事ですが^^;

大神神社の神が降りてくるからでしょうか
広芝まで登っていく坂道は「奈良坂」と呼ばれているみたいです
夕暮れ 写真を撮ってたら 近くにいたおじいちゃんが
いろいろ教えてくれました^^