2010年 08月 03日
近江八幡 伊崎の棹飛び
8月1日に行われた伊崎寺の「棹飛び」を見にいきました。
この祭のことは、ずいぶんまえから知ってましたが
「半島の先に設えられた棹から、びわ湖へ飛び降りる」
・・・ただそれだけのことを、
わざわざ見に行く必要があるのか
・・・と、ずっと疑問でした・・・
が・・・じっさいに見てみると、
これがかなり楽しい行事なのでした。
この祭の由来は貞観年間
・・・といいますから、平安時代に遡ります。
当時この寺で修行をしていた建立大師が、
びわ湖を行き交う漁船に鉄鉢で
喜捨を乞ったことによるといわれます。
びわ湖の漁師が鉄鍋に投げ入れた喜捨を、
建立大師がダイヴして取りに取りに行っ
た・・・これがはじまりだと。
それから、このロケーションが楽しい。
ご覧のように、現在の伊崎寺は、
びわ湖の東岸に飛び出た半島ですが、
戦前の大中の干拓以前は「島」でした。
伊崎寺へは、船でしか渡れなかったわけですね。
現在は湖岸道路から車で直接乗り入れて
・・・それでも駐車場から15分ほど歩かないと辿りつけませんが、
当時の秘境チックなたたずまいを、
今なお、どこかしらに色濃くとどめています。
写真は、船でしか辿りつけなかった当時の
・・・港からあがる石段です。
石段を登りきると、本堂です。
外国人観光客の方が目立ちました。
本堂から先にすすむと「
棹飛び」が行われる、その名も「棹飛堂」があります。
棹のまわりには、いろんな船舶が、
アモラルに漂ってきます。
ちょっとリゾートっぽかったです(笑)
実は「棹飛び」がはじまるのは11時だと勘違いし、
10時過ぎに棹飛堂へ到着しました。
「あれ? 案外、人が少ないな・・・」
それもそのはず・・・じっさいは、12時過ぎの開始でした。
「2時間近くも、こんなとこで待てるかな・・・」
なにより、煙草を吸えないことが不安でした・・・
が・・・お堂のひさしで日陰になり、
びわ湖からは心地よいそよ風・・・
それに このゆるーい風景・・
・いつのまにか 居眠りしてました・・・
あ!
修行僧たちの登場です。
まず、塩、米、紙吹雪、酒がびわ湖にまかれます。
以前は、お寺の修行僧が棹飛びを行っていたそうです。
周辺の青年の通過儀礼として
行われていた時代もあったみたいです。
「びわこまつり」の一環として、
一般の飛び込みが行われていた時期もあったみたいですが
数年まえに・・・祭の時期以外で・・・
ボートで渡ってきた青年の死亡事故があり
それ以降は、比叡山で百日回峰を達成した
修行僧のみが行っているそうです。
8人の修行僧がつぎつぎに飛び込んでいきます。
合掌しながら・・・
というのがルールみたいですが、
長い棹なので、けっこう揺れるみたいです。
バランスを崩して合掌できない僧もいます。
なんだか、気の毒・・・
飛び込んで浮かび上がったあと、
比叡山に向かって合掌する姿が印象的でした。
翌朝の新聞の「棹飛堂」からの棹飛びの様子。
微妙に・・・カメラを構える自分が写ってました(笑)
ついつい再放送も見てしまった… 第3話、「信長の秘密」で、織田信長とお江ちゃんの話し込んでいたシーン、竿飛びでおなじみの「伊崎寺」に似たようなところがあったような・・・ 伊崎寺に行ったとき、山門が湖近く(寺からちょっと離れたところ)にポツンと建っているのは、なんで? とツアーのお客さんから質問があって調べたことが。その昔、伊崎寺は船でお参りするのが普通で(島だった)、その名残だとかいう話だったような。。。記憶があいまい。 そういえば、伊崎寺は、「竿飛び」で知られますが、本当は「棹飛び」なんだとか。漢...... more
関西ローカルのニュースで何度もやってましたね。
ダイブで、僧がお金を稼いでた・・っていうのが祭りのルーツって、
あ、これって、祭り、でしたっけ?
それにしても、週末はホンマに船がたくさん出てる琵琶湖ですが、
子ども連れのリゾートな船も、ここまで来てるんやね~
こういう行事があると知って来てはるのかどうか知らんけど。
先週は、多景島のそばで、小さな子どもたちに浮き輪だけで泳がせてた家族連れのボートがありました。
けっこう深さのあるとこやのに。
それにしても、向こうで構えるカメラの方々の姿も面白いですね。
そういえばあれも琵琶湖でしたね
一度でいいので生で見てみたかった
滋賀は祭りが多いですね
富山の祭りに自分が興味がないだけかもしれませんが…
そろそろ祭りに趣を感じてもよさそうな年なんですが
煩悩が多すぎて祭りより飯ですね、自分はw
鳥人間コンテスト・・・
去年は不況やなんかの影響で中止になったみたいですが
今年は 7月24~25日 例年通り 彦根の松原海水浴場というところでおこなわれてました
毎年7月末の土日にやってるみたいですので 来年でもいかがですか^^
無料の駐車場もあります
第1回目は この伊崎からも近い近江八幡の宮ケ浜というところで行われたそうです
案外 この「棹飛び」がモデルになっているのかも知れませんね^^
待っているあいだ びわ湖を ぼ~っと眺めていると・・・
棹飛びを見にきている船と
たまたま通りかかって
「あ! なんかやってる」
と停まる船
案外 見分けがつくもんでした^^
自分たちが棹飛びをやろうとやってきて
「あれ~! なんか寺の行事やってるみたいやで~」
と退散する若者もいました
あれだけ船や人が集まっていたのですから もっと早く気づきそうなものですが
かなり経ってからそんなこといってましたよ^^
ウチ、こんなところに住んでいるから、クルマがないんです。
近江八幡からのバスの少なさに「うぅぅ~ん」と断念してしまいました。
報道に使われる写真は湖側から撮ったものばかりなので、なるほど!!と思いつつ拝見しました。
船が多くて、そして余りに近くて笑えます。
詳しい説明もあり解りやすく拝見しました^^
周辺の青年の通過儀礼~そうそう一般の希望者が飛び込んだ時期もあったのに
事故でなくなってしまったんでしたね。
比叡山の修行増さんが飛び込むようになったことを知りませんでした。
舟から撮影されていますが乗船コースもあるのかな?
それとも関係者のみでしょうか。
竿から見るとかなり高いですよね。高所恐怖症なので見てるだけで十分です^^;
こんばんは!
すごーく 冷静に考えたら・・・
お坊さんが 棹の先からびわ湖に飛び込む・・・それって そんな大騒ぎすることなのかな・・・?
自分も そう思ってました
・・・というか いまでも思ってます^^
そのいわれは1000年以上まえに遡るとはいえ
これって 最近の「イベント」ですからね・・・
船が多くて そして余りにも近い・・・まさしく そこが笑いのツボやと思います
観衆のなかには 船舶が近寄り過ぎることに不満を漏らされている向きもありましたが
自分は そのゆる~い リソート感がたまらなかったです!
見終わって 奇妙な高揚感がありました^^
こんばんは!
自分もくわしく知らないのですが・・・
観察している限りでは
「個人の船舶」「マスコミのチャーター船」「観光船らしき船」がありました
そして 当日 10時過ぎに本堂まえの受付へ行くと
「乗船抽選会」というのをやってました
自分は はじめて見るので 棹飛堂から見ると決めていたので 受付しませんでしたが
グループで来られた方のなかには 当たって船から見る方と
お堂から見る方々に分かれて鑑賞されたりしてましたよ
昔の記事を読んでいると もうすこし早い時間からはじまってたみたいですが
当日は 弁当なんかも販売されていて 12時過ぎの開始
観光的な配慮が施されてるんだと思います^^