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京都 金福寺

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お寺にも「キャッチコピー」みたいなものが必要ですね。

詩仙堂、曼殊院などのビッグネームの影に隠れて
イマイチ知名度の低いこの金福寺のそれは
「芭蕉・蕪村・村山たか女ゆかりの寺」

あるいは・・・

「秋の紅葉、初夏のサツキ、夏のリンドウ」・・・

京都府京都市左京区一乗寺才形町20




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拝観料を払ってもらうハンドビラにこうあります・・・

「佛日山金福寺は貞観六年(八六四)安恵僧都が
慈覚大師・円仁の遺志により創建し、
大師自作の観音像を本尊として安置した。
もと天台宗の寺であったが、後一時荒廃し、
江戸時代中期、円光寺の沢雲長老の法嗣鉄舟和尚が再興し、
臨済宗南禅寺派となり、今日に至っている。
又当寺は松尾芭蕉と与謝蕪村にゆかりのある
俳句の聖地として、或いは舟橋聖一の歴史小説
『花の生涯』などのヒロイン村山たか女の
終焉の寺としても知られている」

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庭園を左手に見ながら小高い丘を登って行きます。

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芭蕉庵 。

元禄時代に鉄舟和尚と親交のあった
芭蕉が京都を吟行していた折、滞在したといわれています。

周辺の住民によって芭蕉庵
と呼ばれていたようですが、のちに荒廃。

芭蕉を敬慕する与謝蕪村とその一門によって、
1776(安永5)年再興されました。

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内部は三畳台目の茶室になっています。

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  うき我を さびしがらせよ かんこ鳥  芭蕉

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樹齢約300年、京都名木百選にも選ばれているヤマモモの木。

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この時期、赤い実を実らせています。

あちこちに落ちています。
食べられるそうですが、
風邪で抵抗力が落ちているので自粛します^^;

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手前が高雄・・・その奥が愛宕山ですね。

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与謝蕪村の墓。

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芭蕉の旅姿の木像と・・・

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蕪村の木像が並んでいます。

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蕪村の手による芭蕉像。

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村山たか女が当寺でつくったといわれる壇引き。

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井伊大老の開国政策を助けるため、
隠密として攘夷急進派たちの情報を大老に流していたたか女は、
桜田門外の変の直後、
壬生に潜伏中の勤王の浪士たちに襲われ、
三条河原でさらし者にされます。

女性ゆえに一命はとりとめた
(恋がたき志津女に助けられたとも)
たか女は、生まれ故郷の彦根・清涼寺で尼僧になります。

ところが「美しい尼僧がいたのでは、
男僧の心が乱れて修行が出来ない」との理由で、
故郷を追われてしまいます。

ツテを頼ってこの金福寺で余生を送ったといいます。

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お墓は近くの円光寺に。
お参りしてきました・・・
Commented by goodroads at 2010-07-05 19:04
お~懐かしいです
Tomも曼殊院⇒詩仙堂⇒円光寺⇒金福寺と白川地区を廻りましたので・・・とても良かった印象ある金福寺です

ここは、変な制限を設けていないのが嬉しいですねー
ここで猫を見かけませんでしたか??

ここの猫は、猫愛好家の雑誌では有名らしく・・・その雑誌のライターさんが取材(猫に取材・・・笑)に来てましたよ

茶室「芭蕉庵」はイイ感じですよねー!!
Commented by yume at 2010-07-05 21:06 x
「京都ひとり歩き」をしていた頃を思い出します。なつかしいです。
紅葉の頃も綺麗ですね。

金福寺と聞いて、思いつくのは goodroadsさんと同じく猫ちゃんです。。(笑)


それにしても すごい距離歩かれましたよねぇ。
Commented by dendoroubik at 2010-07-05 22:56
☆Tomさん

けっこうTomさんの記事は 過去のものも含めて読み込んでたつもりなんですが 金福寺の記事は見落としてました^^;

猫・・・有名なんですね
知らずに訪れて あとから調べて知ったのですが
このときにはいませんでした・・・というか 誰もいませんでした^^
残念です(><)

茶室からは 京都市街も一望できて・・・なんか 意外でした
こんなとこから 京都が見渡せるのかと・・・
訪れるには 微妙に時期をはずしてたのかもしれませんが 自分もかなり好印象を受けました^^
Commented by dendoroubik at 2010-07-05 23:09
☆yumeさん

ふだんは自動車ばかりなのですが 歩くときはけっこう歩くんですよ
4、5年まえ 自転車に凝ってたときは 逢坂越えから京都を横断して 
大原から途中越えで帰ってきたこともあります^^

しかし 年齢のしからしむるところでしょうか・・・1ケ月ほどまえのカゼがまだスッキリしません(><;)
しばらくは おとなしくしておこうと思います^^;

金福寺のネコは ぜひとも会ってみたかったです・・・
by dendoroubik | 2010-07-04 23:15 | 京都 | Trackback | Comments(4)