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近江八幡 篠田の花火 その2

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毎年5月4日「篠田神社」の春の例祭の宵宮に奉納される花火は、
江戸時代に雨乞の返礼として、
硝石花火を奉納したことにはじまるといわれます。 

硫黄・硝石・桐灰を調合して作る日本古来の和火薬を
杉の板に描いた絵柄に塗りこむ仕掛花火ですが、
その他にも、さまざまな花火が同時に奉納され、
まことに見ごたえのある祭でした。




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仕掛け花火は、境内に二箇所取りつけられています。 

メインの高さ15メートル、幅25メートルほどのものと、
東側の入り口の上に、看板のように取りつけられたもの。

それぞれに、境内南側に立てられた櫓からワイヤーが張られ、
ロケット花火のようなもので点火される仕組みです。 

まず、東側の仕掛け花火に向かってワイヤーから点火が試みられます・・・
が、途中で止まってしまうというハプニングが・・・

 「行け!」・・・という会場からの掛け声もむなしく消えた
 ・・・かと思うと再び火を吹いて・・・ただし、逆走してしまい、失笑。

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けっきょく2度ほど試みられますが、2度とも失敗。 電気点火されます。

境内に爆音が響き渡ります。

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現れ出たのは、ドラゴンボール。

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つづいて、その上に取りつけられていたナイアガラ・・・

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息もつかせぬ展開に、会場のテンションはあがりっぱなしです!

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いよいよメインの花火です。 
(こちらもワイヤー作戦は2度失敗してしまいます)

一瞬、なにが起こったのか
わからないくらいの爆音と、炎に境内はつつまれます。

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爆音が収まると、さまざまな仕掛け花火が乱れ飛びます。 

天に昇っていく花火に、クルクル回る乱れ玉・・・

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幻想的な光景がひろがります。

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この花火が消え、煙が引くと、
闇のなかにくっきりと、青白い花火絵巻が浮かびあがってきます。 

見事としか言いようがありません。

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毎年、違った絵柄がつくられるみたいですが、
今年は「風神雷神」ですね。 
日本古来の製造法を伝える「仕付け花火」と呼ばれる和花火・・・
数分間、静かに燃えつづけます。 
(火薬の板への糊づけに1ケ月、
板の乾燥などを含めると、10ケ月の製造期間を要するとのことです)

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近づくと、咳き込むほど強い硫黄の匂いがします。 
燃え残っていたらしい火薬に火がつき、爆発します。一瞬ドキリ・・・

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花火が消えかかると、松明の点火です。

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まったくもって、豪華絢爛、壮烈な花火祭です。
Commented by うずら at 2010-05-08 21:56 x
ありがとうございます~
篠田の花火って、もっとジミかと思ってたんで、こんなに壮大でキレイやなんて、知りませんでした。
で、最後には、松明を燃やすんですね。
松明は、河川の沿岸地域で行われるって聞いたんやけど、
ここも河川岸なんかしら。
いつか、行ってみたいですわ~
Commented by dendoroubik at 2010-05-08 22:40
☆うずらさん

自分も はじめて訪れたのですが
写真やなんかで断片的に見てイメージしてたのとは ずいぶん違いました・・・もっと秘境チックなところで行われているのかと・・・
まあ 田園地帯といえば 田園地帯ですが マイカルからも歩いて行ける距離ですしね^^
ラストの1時間は 手に汗握る展開でしたよ ホントに

それにしてもこの日
大溝祭⇒七川祭⇒篠田の花火を見て すっかり滋賀を制覇した気分になってたら 次の日 新聞を見て 愕然としました
同じ日 守山で 50年に1度という祭が行われていたんですね
そんな情報 どこにも載ってませんでした(><)

いったい 5月4日って 滋賀にとって 何なんですか・・・?
Commented by tabi-saki at 2010-05-09 06:58
えー!ほんとに凄い…

いやこれ滋賀だからってだけで知られてない気がするのですが京都なんかでやったらもう大変なのでしょうね(^^;)貴重な情報と素敵な写真をありがとうございます。来年は行きます!
Commented by うずら at 2010-05-09 11:51 x
え~っ? 50年に1回って?? 
私も知らんよ~?
って、ま、だいたい、地元のことを知らなさすぎやけど(汗)
市の広報にも、いつものことしか載ってないような・・・??

Commented by dendoroubik at 2010-05-09 13:16
☆にむらさん

京都は一年中 祭をやってるようなもんですが^^; 有名なものは 人の多さに辟易してしまいますね(>_<)

篠田の祭も けっこうな人ゴミですが 自由に移動できる程度ですからねー

もっと知ってほしいような…ほしくないようなp^^
Commented by dendoroubik at 2010-05-09 13:28
☆うずらさん

すみませんm(__)m
野洲のまちがいでした
大笹原神社の50年毎の祭…稚児行列や獅子舞 神輿など 新聞でみるかぎり ふつうの祭でしたが
50年に1度というのが そそられますねー
Commented by うずら at 2010-05-09 22:05 x
大笹原神社で、50年ごとの祭りがあったんですか。
へぇ~、ジミな神社ですけどね。
でも、本堂が国宝・・・彫刻が素晴らしいとか・・・
一昨年、「近江の餅」について記事を書こうとしてて、
このあたりが鏡餅の発祥の地やということがわかって、見に行きました。
底なしの池・・なんていう気味の悪そうな?池があるんやけど、
そこにまた、伝説があったりして。
周囲に民家があるようなところではなくて、
ちいさな森の中にある、ジミ~な神社でしたけど、
お祭りはにぎやかやったのかな。
Commented by dendoroubik at 2010-05-09 22:53
☆うずらさん

滋賀の餅ですか!
どんな記事を 書かれたんでしょうか・・・興味深々です^^
小野神社にも 餅つきの起源に関わる伝承があったり
オコナイの餅とか・・・
滋賀と餅との関係も 相当 粘っこいみたいですね~

餅みたいに粘っこいようですが・・・50年に一度の祭って・・・見てみたかったですよね~
Commented by うずら at 2010-05-10 09:38 x
おはようございます~
「近江の餅」・・・いや・・たいした記事ではないんです・・・(汗)
B5版3ページほどの記事で、伝統食としていくつかあるし、
それら餅、団子のいわれとか、有名な宿場町の名物、お祭りの団子・・
などを、さらっと紹介したものです。
小野神社の伝承は・・・残念ながら知らない・・・(汗)
というか、餅も調べると奥深いです。3ページにおさまりません。
なぜに「餅」か・・・は、好きやからです~

50年に一度の祭り・・そういや、底なし池の伝説は、
雨乞いに、神輿をその池に沈めた・・とか言うものでしたよ。
神輿が人柱というか・・・  
Commented by dendoroubik at 2010-05-10 11:11
☆うずらさん

おはようございます!
神社に掲示されている案内文からの知識しかないのですが^^;
日本で最初に餅つきをしたのが米餠搗大使主命
その末裔の小野道風は、菓子業の功労者に「匠」「司」の称号を授与することを勅許されていた・・・と案内文にありました^^
小野氏は小野出身といわれますから やはり滋賀かなあ・・・と
ただ 道風は近江の人ではないので あまり関係ないかもしれないですね^^
小野神社には 餅の石造物がありましたが・・・

いつものように いいかげんな知識・・・妄想です^^;
Commented by さばお at 2010-05-11 21:02 x
はじめまして。京都在住のさばおと申します。
ワタシも行ってました!
でも、自分が全然写真を撮っていないので、ヒトサマにぜひ篠田の花火のちゃんとした写真をご紹介したくて検索し、こちらに辿りつきました。
ポジション取りも、テクニックも素晴らしいです!ありがとうございます。

松明に灯が入る前に、ゲホゲホしながら帰路についてしまいましたから、こちらでそのシーンまで見せていただけました。

守山の祭りも気になりますねぇ。(50年後じゃムリだ・笑)
近江八幡近くだと、「伊崎の竿飛び」も気になっています。
Commented by dendoroubik at 2010-05-11 21:59
☆さばおさん

はじめまして!
篠田の花火 行ってらしたんですね^^
自分も 画像検索しながら
「あ! これは あそこで三脚立てたはった あの人の写真やな」
とか 思ってました^^;

自分の写真は・・・場所取りもできずに 手持ちで・・・ISO感度を上げて  ぜんぶAF・・・なるべく手ブレを防ぐために 明るいところに焦点をあてて・・・さらに たこ焼きを食べながらウロウロ・・・という横着なものなので  ホントは ヒトサマにお見せできるようなシロモノではないのですが・・・^^;

さばおさんがUPしておられた臨場感溢れる動画
「点火失敗」には あらためて苦笑
クライマックスでは「フラッシュをたかないでください!」のアナウンスには 心無いカメラマンに 改めて憤り・・・ですねー

「伊崎の竿飛び」とは またシブイ^^
京都からだと 7月の「葛川明王院の太鼓まわし」とか
奇祭といえば 9月の「芋くらべ祭」なんかもオススメですよ^^

また 訪問させていただきます(ペコリ)
Commented at 2011-01-18 18:03 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
by dendoroubik | 2010-05-08 06:03 | ◆近江の祭 近江八幡 | Trackback | Comments(13)