2010年 04月 20日
近江八幡 ほんがらたいまつ
「京都の行事案内かな?」と思い手に取ってみると滋賀は近江八幡・島町の話なのでした。
4月から5月にかけて、近江八幡近辺では、有名な「八幡まつり」をはじめ、さまざまな松明まつりが行われます。
この本で紹介されている島町の若宮神社の春の祭礼で行われる松明まつりのことは知りませんでした。
たぶん地元の方以外、あまり知られていなかったお祭だと思います。
「ほんがら」と呼ばれる松明は、つくるのに手間がかかるため、50年前からつくられなくなり
「どんがら」とここでは呼ばれる松明でお祭じたいははつづけられていたそうです。
その「ほんがら」が2007年復活した様子を描いたドキュメンタリー映画『ほんがら』があるそうなのですが
この頃、滋賀を離れていたので見逃しました。
4月17日、午後8時まえ、若宮神社に着くと、ちょうど神主さんが御神灯からとった火が
たいまつに点火するタネ火として境内中央に移されているところでした。
以前は毎年、4月15日に行われていたこのお祭
現在は人手不足から4月の第三土日に行われるようになったそうです。
小さな松明から次々に点火されていきます。
こちらは「どんがら」と呼ばれる松明です。
松明の点火がはじまったころから、どこか遠くで「どん・・・どん・・・どん・・・」と低い太鼓の音が聞こえてきます。
太鼓の提灯行列が渡ってきました。
太鼓は境内に入ってくると、火の前で何度か大きく振り上げられます。
火にくべられるのではないかというくらいの勢いです。
そのときに燃え盛っていた「どんがら」が引き倒されると
「さあ、次、ほんがらいくで~」
と声がかかります。
「どんがら」は側面から火をつけますが、「ほんがら」は竹で組んだ骨組みに藁や
菜種殻が巻きつけられて空洞になっており、傾けて下から中に火ダネを入れます。
ぜんたいから煙があがってきました。
「ほんがら」を持ち上げで、地面に叩きつけ、中に空気を送り込みます(地突き)。
てっぺんから炎があがります。期せずして歓声がおこり、拍手・・・
自分も鳥肌が立ちました。 撮影を忘れて拍手してしまいます。
(・・・ので、点火の瞬間の写真はありません^^;)
てっぺん近くの飾りにも火が移り、パッと燃え上がります。
この松明まつりも、八幡まつりと同じく
暗闇の琵琶湖を彷徨う応神天皇を松明でお迎えしたという伝説が起源とされているそうです。
松明を見上げている人々を見ていると、ただたんに火を見つめているのではなく・・・
その遥か向こうでその松明を見ている誰かを透視しているのかな・・・とふと感じました。
それが応神天皇なのか・・・神々なのか・・・先祖の霊なのか・・・はわかりませんが・・・
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でも、ほんがらで、とんがらよりも、大きくて作りにくくて、中に火種を入れるんですね!
面白いな~
こんばんは~
自分も八幡まつりの本番を見たことないのですが・・・
「ほんがらたいまつ」を見てて
なんで あんなにたいまつを高くせないかんのかとか
手間のかかる「ほんがら」をつくる意味が ちょっとわかった気がします
ろうそくみたいに 先っちょから炎の噴き出すとこ
ほんまに 感動的でしたよ^^