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大津 春日神社

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先週、いつも通勤に使っているJR湖西線・唐崎駅のホームへの階段を登っていると、こんな放送が・・・

「5時50分発、京都行きは、鹿との接触事故により、ただいま蓬莱駅を12分遅れで発車いたしました」

えっ?
鹿?

思わず いつもこの時間に居合わせながら、挨拶もしたことのないおっちゃんと眼を合わせてしまいます(笑)



JR湖西線というのは、琵琶湖と比叡山・比良山のあいだの狭い土地を走る、全線高架の路線です。
そのため、とくに冬場は、山から吹き降ろす風のために、しばしば不通になります(><)

北陸へ向かうサンダーバードや雷鳥なんかも走っているのですが、不通の際は琵琶湖の東側を走るびわ湖線を迂回することもあるくらいです。

強風の影響に加えて、鹿まで運行の邪魔をするとは!
湖西の受難はつづきます・・・
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大津から信楽、京都府南部の加茂や三重県伊賀上野へぬける国道422号線の道沿いに春日神社はあります。

あります・・・というより、ありました・・・というのが正確かもしれません。

以前は乗用車がやっと1台通れるくらいの、川沿いの細い道でしたが、最近、トンネルが穿たれ、両面2車線のストレスのない道に作り変えられました。

旧道の脇に、それでなくともひっそり佇んでいた神社ですが、新しい道ができてからは、よっぽどの物好きでないと訪れることのない、さらにさびしい場所になってしまいました・・・
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・・・といいながら、二度目の訪問です(笑)

1154(久寿元)年、大和国の藤原重友が、奈良から春日大社の分霊を勧請したものといわれています。
・・・と ここでやっと鹿とつながります(笑)
トップの写真は、拝殿の鹿の彫刻ですが、春日大社とのつながりで、鹿の彫刻なんですね・・・

・・・といいながら、あまり自信ありません・・・
数年前、このあたりを通っていたとき、バッタリ鹿と遭遇したことがあります。
たっぷり3秒は、お互い見詰め合いました。

さらにこの国道を突き当たって大阪へ降りて行く手前、右手には
「奥山にもみじふみわけ鳴く鹿の 声聞くときぞ秋はかなしき」
百人一首のの歌の舞台になったといわれる蝉丸神社があったりします。


今、冷静に考えてみたら、山のなかなので、たんに鹿が多いというだけのことかもしれません・・・
ついつい妄想してしまいました(苦笑)


気をとりなおして・・・
二間社入母屋造・平入・檜皮葺きのつくりで、重要文化財に指定されています。
案内板によると、二間社で入母屋造というのは、全国に類例があまりないそうです。
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・・・と いわれてもピンときませんが・・・
ただ、この神社がいいのは、後世の改造が少なく、当時(鎌倉後期)のつくりがそのまま残っていることです。
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この蛙股なんか、けっこうジーンときます。
ノミの彫り跡が くっきり残ってて なにごとかを表現しようとしているのが・・・手にとるように分かるとこなんか・・・
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それが何か・・・ということが分からなくても。
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近くの集落。

・・・とまあ、こんな風に微分化して神社建築を見てみるのはどうでしょうか(苦笑)
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集落の外れに、大きな桂の樹がありました。

それにしても、湖西の鹿は、どうやって全線高架の線路に紛れ込んだのでしょうか・・・?

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Commented by biwahama at 2010-01-13 16:30
へぇ~鹿が出てきたのですか。そんな放送が流れたらきっと横の人と
目を合わせるでしょうねぇ~想像しちゃいました^^
鹿さん 寒さでお腹が空いて町に出てきたのでしょうか。災難でしたね。
全線高架の路線なのに~登ってきたのでしょうか。。。

春日大社と聴くと奈良を思いますが やはり関連があるのですね。
写真から見ると雅な造り~昔のままというのも珍しいですね。
Commented by うずら at 2010-01-13 17:10 x
いつもながら、それどこ~?っていうような場所を紹介してくださいますね(笑)
これは、富川のあたりですね。
私の携帯が圏外になる、陸の孤島?地域です (笑)
でも、春日神社、これは知らないですね。行ったことない~
確かに、鹿は多そうですね。
大石には、「鹿跳橋」 というのもあるくらいやから。
大きな桂の木は知ってますよ。
杉の木の中に生い茂る、ひときわ目立つ木ですね。
新芽の頃は、枝先に赤みが差して、なんか幻想的な色になります。

それから、あの百人一首の句が詠まれたのは禅定寺の、猿丸神社ですね。
一昨年、県内の「峠」を調べてた時に行きましたよ。
「できもの」に霊験があるらしいんやけど、
山の中にそこそこ大きな神社があるんで、ちょっとびっくりしました~

リンク先から、富山の「獅子舞」の画像を拝見しました。
キレイですね。写真もキレイなんですが、あの「獅子舞」の布?が、
大漁旗みたいに鮮やかな色彩でビックリしました。
この辺りにやってくる獅子舞は、ジミですもん。
ちょっと、富山に行ってみたくなりましたね!

Commented by dendoroubik at 2010-01-13 20:33
☆biwahamaさん

よく考えたら 去年も今頃 そんなことがありました
鹿との接触で電車が遅れたこと(^^;)
そのときも
「高架にどうやって鹿が?」
とギモンでした・・・

鹿がICOCAかなんかもっていて
「やあ!駅員さん 毎日ごくろうさん!」
なんて改札をスルーしたんでしょうか・・・?


この春日神社 好きなんですよw
でも ふつうに記事にするとあまりにも地味なので
(僕の記事はどれも地味といえば地味ですが^^;)
バカげた話とくっつけてみましたw
Commented by dendoroubik at 2010-01-13 20:45
☆うずらさん

あ!
昨日も帰宅して 酔っ払いながら記事を書いてたので
肝心の場所を書くのを忘れてました^^;
そうです! 富川の磨崖仏から信楽寄りです

以前は この道を通ると 否が応でもこの神社の横をすり抜けてたんですが
新しい道ができてからは 引き返して谷へ降りていかなければなりません・・・

桂の木は なんの標識もないのに目に留まりました
春先の赤い芽 ぜひとも見に行きたいと思います
ただ 花粉症がひどいので
完全防備策をいまから考えておきますw

獅子舞 いいでしょう・・?
富山に赴任中 地元出身の部下の男の子に
「自分も獅子舞 やってたん・・・?」
と訊くと 普段は無口なその子も 饒舌に祭の様子を語ってくれましたw
Commented by yume at 2010-01-17 17:09 x
422号って 別名「酷道」とも言われている国道ですよね(笑)
娘の運転で三重から帰る時、えらく恐い思いをしました(汗)

あの近くにこの「春日神社」があるんですか。。 ありそうな感じです。
いいですねぇ。。 こういうところ。。


そういえば、昔 この道路を走っていて鹿にぶつかって、半身不随になってしまった人がおられました。
Commented by dendoroubik at 2010-01-17 21:18
☆yumeさん

本で知って 出かけてみようと思い立ったんですが
よく調べてみると あの酷道沿いにある神社だったんです(笑)
そいうえば 川沿いに 神社があったなあ・・・と

去年 広い道が通じて もうこの神社沿いを通らずに
信楽や京都府南部まで抜けられるようになったのですが
ついでのあったときに わざわざ迂回して再訪しました

ますます静かになって
いい建物でしたよw
by dendoroubik | 2010-01-12 22:05 | 滋賀 大津 | Trackback | Comments(6)