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金沢 金石の町並み

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金沢市の西郊、日本海に面する金石(かないわ)は、
金沢城下の港として栄えた町です。

北國新聞社編『金澤 百萬石の城下町』という本で
写真と記事を見て、いつか行ってみたいと思っていました。

藩米を大坂・堂島へ出すのに、金石から敦賀へ船で運び、
陸揚げ後、琵琶湖を船で渡して、
大津で再び陸揚げするというルートをとることが多かったようです。

気の遠くなるような旅程ですね。

お蔵から港に停泊する親船に
藩米を運ぶ川舟が往来したのが、この要川です。




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妻面を板張りにした家屋が連なっています。

ただ、さすがに新しい建物が
町並みの半分くらいを占めています。

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かつての繁栄を残す面影は少なく、
どちらかというと漁村のたたずまいを感じさせます。

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手前の家屋の2階のガラス窓、珍しい様式ですね。

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もっとゆっくり巡りたかったのですが、
石川出張の折り、自宅を早めに出て、
30分間で駆けずり回って撮った写真です(苦笑)

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かつてこのあたりは宮腰と呼ばれていました。

隣の大野にも港があり、
宮腰町との間で様々な利権の対立が絶えなかったといいます。
見兼ねた加賀藩は1866(慶応2)年、両地区を合併させます。

「固いこと金石の交わり」(固い約束の意味)

という金言が町名の由来だそうです。

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宮腰に繁栄をもたらした快男児・豪商・銭屋五兵衛の像。

加賀地方の海岸線は砂丘地帯がつづき、
良港は少なく、西廻り航路が発達してからも
大坂回米を運ぶ旨みのある事業は他国に奪われていたといいます。

そんな状況下で、銭屋五兵衛は質流れの中古船からスタートして
船を増やし、藩の御用金徴収役に任命されるまでになります。

最盛期には海外まで出かけ、
一代で莫大な富と、宮腰に繁栄をもたらします。

しかし最後は、河北潟の埋め立て失敗などの理由で
加賀藩に財産を没収されて獄死・・・
マキノ雅弘に映画にしてほしかったような波乱の生涯ですね。

(主役には片岡千恵蔵さんをリクエストします!)

記念公園にこの像はあります。

顔の表情が読み取れないくらい
高い塔の天辺に設置されています。
パワフルで・・・きっと義侠心に溢れた男
・・・だったんではないかと想像します。

童門冬二 さんの『海の街道―銭屋五兵衛と冒険者たち 』
・・・という彼の伝記的小説があります。
Commented by goodroads at 2009-12-26 21:16
こんばんは☆

金沢は「城」と「兼六園」と「長町」しか知らないTomなのですが・・・
板張りの家が、風情ありますね

金石・・・・なんとも水郷を感じる、そしてなんとなく懐かしさも残る町ですね~今度行ってみます
^o^
Commented by yyama0525 at 2009-12-26 22:32
30分にしては,しっかり撮れていますよ。
1枚目と4枚目が好きです。ホッとするような光景です。
Commented by dendoroubik at 2009-12-26 23:13
☆Tomさん

こんばんは!
記事のなかに挙げた本の写真では延々と板張りの家屋がつづき
まるで異国のような風景でした
現在は 新しい住宅ができ そんな景観は崩れつつありますが
それでも どこか懐かしいような匂いを感じさせる風景でした

同じような町並みが残る隣の大野や銭五の記念館 からくりの館など
なにひとつ見ることができませんでしたが
強い印象が残りましたよ!

Commented by dendoroubik at 2009-12-26 23:24
☆Capt.Yamaさん

こんばんは!
いやあ・・・じっくり撮ったとしても たいした違いはなかったかもしれませんが(^^;)ありがとうございます

それにしても 撮影中 誰にも出会わずにラッキーでした
早朝 滋賀ナンバーの車から降りてきたスーツ姿の男が
走りながらカメラで撮影してたら・・・どう見ても不審者ですからね(苦笑)

昨日は晴れていたので ひっとしたら金沢港から立山連峰が見えるかと
・・・期待してたのですが やはりかすんで見えなかったのが残念でした・・・
by dendoroubik | 2009-12-26 10:49 | 石川 | Trackback | Comments(4)