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大津 オンドルと車石

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これは、僕が住むJR唐崎駅から、やや山手へ向かった「穴太(あのう)」という集落で発掘された遺構です。
発見されたとき、すでに上部が削られていたため、全貌は明らかにされていませんが、この石組に煮炊きをする釜を置き
長い溝には熱湯を流すか、何かを燃やすかして「床暖房」に使ったと推察されます。
朝鮮半島から渡ってきた人々が、故郷の「オンドル」をまねて作ったものではないかと・・・

そう思って見ると、なんだかあったかそうです。

現在は、三井寺の隣「大津市歴史博物館」の屋外展示。




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「オンドル」のすぐ横に「車石」の屋外展示があります。
逢坂越えの急坂で、牛車が泥土に車輪をとられないために設置された敷石を移設したものです。
泥土だけじゃなく、雪への備えの意味もあったのでは・・・と推察します。「逆・スタッドレスタイヤ」ですね。

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先週、北陸自動車道で北陸へ行ったんですが、湖北から福井・今庄のあたりは猛吹雪で
(土曜には、敦賀-今庄は通行止めになってました・・・金曜に帰ってきたので、ギリギリセーフでした)
チェーン規制が張られていました。(規制しなくても、あんな吹雪の急坂は立ち入れないと思うのですが)

滋賀に住んでまもなくのころ、逢坂越えではないのですが、雪の日、161バイパスで滋賀に入る手前で立ち往生したことがあります。
滋賀に来るまで「冬用タイヤ」というのは、スキーヘ行くときを除いて、まったく想定外のものでした。
京都まで電車で10分ほどの距離・・・なのに雪に対する備えがまったく違います。

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逢坂越え・・・今の国道1号線は、観光客も寄せ付けない殺伐とした自動車道ですが
先日、行き交う車に煽られながら散歩していたら、こんなモニュメントを見つけました。

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円満院のまえには、車石をつかったこんなオブジェも。


by dendoroubik | 2009-12-20 22:17 | 滋賀 大津 | Trackback | Comments(0)