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富山マイナー観光案内12 砺波 立山酒造株式会社

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秋山祐一氏の『日本酒』という本、岩波新書版では21ページに都道府県別の日本酒の「甘」「辛」分布図が載っています。
それによると「辛口」を好むのは、北から「北海道」「新潟」「富山」「大阪」「高知」「熊本」となっています。
父方の祖先は、土佐高知、母方は大阪です。生まれ育った京都伏見は「やや辛口」に分類されています。
富山に住んでた2年間、富山の日本酒を心の底から「うまいな~」と思ったのは、遺伝のしからしむところだったんでしょうか(笑)
・・・というのは、ただの酒飲みの妄想ですね(笑)




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富山と高知・・・なんの関係もない地域で、なぜ同じ「辛口」が好まれるのか・・・?
この本によると「日本海のエビ、カニや白身の魚と、太平洋の黒潮のカツオ、マグロの分厚い切り身のさしみには
それぞれ辛口の酒が一番合ったからであろう」と結論づけられています。

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納得できたような、できないような気持ちのまま、憧れの「立山酒造」を訪ねます。

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富山県内での消費量が9割ということですが、いまやどこでも容易に入手できます。
滋賀県内でも、酒のディスカウンターやセブンイレブンでも買うことができます。
(セブンイレブンのお酒のバイヤーはセンスが良いことで有名でした。今はどうかはしりませんが)

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特になにが飲みたいということがないときは、知らず知らずに「立山」をチョイスしている自分がいます(笑)

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創業は1830年。明治には酒造石高が県内一位となります。
明治33年にはパリ万博にも出展。明治39年になると株式会社化されます。

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立山酒造がユニークなところは、富山という有数の米どころにありながら
すでに昭和30年代から日本酒好適種といわれる山田錦を兵庫県産から仕入れていたことです。これは、たいへんなことです。

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「辛い酒」ではなく「甘くない酒」を提唱されているところがすごいですね。

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同じことのように思えるかもしれませんが、これは富山で兵庫産山田錦を使うのと同じく、コペルニクス的転回です。
ちなみに、富山の人は「立山は普通酒(二級酒)に限る」とよくおっしゃいます。 同感です。
高い酒がまずいのではなく、それなりの味しかしない、ということだろうと思います。

Commented by yume at 2009-09-24 23:03 x
 アルコールは、結構楽しめる方なのですが、残念ながら日本酒は呑めないんですよ。 おそらく奥が深く、ご当地的要素十分でしょうし、私も楽しめるといいのですが、目で楽しむだけです。
だから、最初の画像なんかは、ぐっ。。と惹かれました。
銘で土地を感じる事ができるでしょ。それが好きなんです。
駅には決まって、その土地ならではのお酒の看板があって、ああ。。此処のお酒はこういう名前なんだなぁと。。目で味わっています。
Commented by dendoroubik at 2009-09-25 20:51
☆yumeさん

ほんとに どこ行ってもその土地のお酒ってありますよね
自慢できるほどの種類を飲んだわけでもないですが 自分の口に合うお酒に巡り会うのが簡単じゃないのも事実です

それでも思いもよらない出会いがあるのもお酒ですね…去年 取引先の方に「獺祭(だっさい)」という山口のお酒を教えていただいたとき 今までの日本酒観を覆される思いでした(日本酒がニガテな方でも おいしく飲めるんじゃないでしょうか…)
Commented by goodroads at 2009-10-03 07:28
昔、札幌に赴任していた頃・・・・
どうしても「立山」が飲みたくなり・・・・

探した挙句「伊吹」というお店にありました。
どうも、ママが「富山県朝日町」の出身のようで、「立山」を置いていたようです

富山と高知・・・なにも関係が無いようで・・・
実は「海洋深層水ブランド」のメインを巡って争っています
高知の「室戸沖深層水」か富山の「富山湾深層水」かですねー

アサヒの発泡酒「本生」での利用で熾烈な誘致合戦があり、富山に決まったようですよ。富山では「豆腐」「かまぼこ」「化粧水」・・・・と色々使われていますね

深層水は、血液サラサラ効果があるようです・・・普通に飲むのも良いかもですね
Commented by dendoroubik at 2009-10-03 22:25
☆Tomさん

う~む。
富山と高知も因縁浅からぬ関係やったんですね。思いを巡らすのも楽しいものですね!

お酒というのは、思わぬ出会いを呼ぶものですね。
先のyumeさんへのコメレスで書いたお酒ですが・・・福井の初めて行く居酒屋で、取引先の方がご出身地で話題の日本酒の話をされるのを聞きながら・・・
「うへぇ~ 飲みたいなぁ~そのお酒」
と思っていたら・・・カウンターからその話を聞きつけられてたマスターが(僕らの席からカウンターまで、けっこうな距離だったんですが)
「その酒ならありますよ」
とまさにその話題のお酒を出して来てくれました。

うまかったなぁ♪

近所にある「鶴喜そば」の支店には「立山」が置いていて、雨で写真を撮りに行けない休日など、チビチビやりながら立山連峰に思いを馳せています(こんな生活してると、血液はサラサラになんかなりませんね^^;)

by dendoroubik | 2009-09-24 21:00 | ◇富山マイナー観光案内 | Trackback | Comments(4)