2009年 08月 29日
名古屋 鳴海の千鳥塚
万葉からの歌枕。
千鳥が群れる情景を想像していたので、ベッドタウンのふつうの公園を通り過ぎてしまいそうになりました。
江戸時代は、東海道の本陣があって、賑わった街道筋ですが、その面影もありません。
知足は名古屋における芭蕉のパトロン。 鳴海には、知足を盟主とする俳壇fがありました。
「笈の小文」の旅の際にも芭蕉は知足のもとを訪れ、連日俳諧を興行します。
「野ざらし紀行」でも、訪ねています。
この碑は貞享四(1687)年冬十一月寺島安信での歌仙
『星崎の闇を見よとや啼く千鳥』の巻が満尾した記念に建てたもので、
文字は芭蕉の筆
芭蕉の存命仲に建てられた唯一の翁塚であり、
俳文学史上稀有の遺跡
とあります。 寺島安信というのは、知足の叔父です。