2009年 08月 09日
魚津 たてもん祭
魚津 たてもん祭は
8月の第一金曜・土曜に開催される諏訪神社の祭礼。
高さ16mもある大柱に90以上の提灯を
三角形に吊り下げた「たてもん」といわれる万燈が主役です。
これは、三方に贄ものを神前に供えるかたちをかたどったものとも
漁師町ならでは、帆をあげた漁船をかたどったものともいわれています。
僕には、頭に足をつけた巨大なのしイカに見えましたけれど(笑)
平成9年、国の重要無形民俗文化財の指定を受けています。
大柱に提灯を取り付けるところから見物します。
午後7時40分、魚津埋没林博物館沖から
花火の打ち上げがあります。
花火を見る人は、博物館方面に。
たてもんと花火のコラボを撮る人は
ここ魚津漁港周辺に集まります。
ポジション取りをしていたら、
何度も富山弁で、花火はどこからあがるのかと訊かれます。
よそ者なんですが(笑)
以前、東京の地下鉄で、江戸っ子らしいお年よりに
乗り換えを聞かれたときのような、ムズ痒い感じです。
花火が始まります。
40分ほどで花火が終わると、いよいよ祭礼が始まります。
七基のうち、一基ずつ神社の境内に向かいます。
神社の境内で、たてもんが回転します。
なぜ・・・?
と思いながらも、歓声を送ってしまいます。
ふと耳にしただけなので、ほんとうかどうかはしりませんが、
クルクル回るのは、神様に供え物を見せびらかしている・・とか・・・。
お囃子は横笛と太鼓。
掛け声はありません。
車軸がついているわけではありません。
総重量5トンのたてもんを、人力だけで回転させるんです。
豪快、勇壮、華麗にして優美、そして幻想的です。
「たてもん」の語源は、
神前にお供えを捧げたてまつる・・・が訛化したものといわれます。
まだまだ祭はつづきます。
後ろ髪を引かれながら、お祭を後にします・・・。
魚津には心残りがありました。
蜃気楼待ちをしてて、一日ボーっとしてて、けっきょく見られなかったこと・・・
たてもん祭も、一度現地まで来ながら、
台風で中止になったこと・・・。
でも、今回は大満足の魚津でした。