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伊香郡 菅浦

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滋賀県探訪も、このへんになってくると、本格的になってきます。襟を正して、訪れる必要があります。

琵琶湖の北側に、つづら尾崎という、半島が突き出ています。
菅浦はその半島のやや西側を向いた入り江にあります。滋賀県のどこから行ってもいちばん遠いような(もちろん、そんなことはないのですが)場所です。
竹生島はその半島の先っぽ、すぐ沖に浮かんでいます。(でも、菅浦からは見えません)

栄枯盛衰・・・じゃないですが、日本人って、昔栄えて今は寂れた場所に異常なロマンを感じます。(僕もそうです) 
その「昔」が遠い昔であればあるほど、更に強く・・・。
そういった意味で、菅浦は、淳仁天皇に仕えた人々の子孫を自認していたというだけあって、つい数十年まえまでは、他人を寄せ付けなかったという誇り高い秘境・・・という又聞きの知識も手伝ってか、ただならぬ雰囲気を感じてしまいます。

正直言って、今の菅浦を訪ねて、びっくりするような何かがあるわけじゃありません。
 
湖面沿い、やや山沿いの民家に沿って打ち続く石垣。

 民家の背面の山の中腹に、なぜこの戸数にこれだけ・・・と思わせる立派なお寺の数々。
 
 土蔵づくりや白漆喰の土蔵。
 
 なぜか、西洋シャクナゲ(ホンシャクナゲじゃなく)。

 滋賀でよく見かける二尊の石仏・・・。
 
「かつては、湖上交通の要衝として、大津のような繁栄を極めていた・・・」というような解説を読んでも、大津自体がすでにうらぶれた感じなので、その華やかさはうまく想像することができません。

それでも、ここ菅浦に、他とはちがう不思議なパワーを感じてしますのは、なぜなんでしょうか・・・?



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漁港・・・といえば漁港なんですが、しばらくぶらついていると、太平洋海側のどこか漁港を彷徨っている感覚に襲われます(地理的には日本海に近いのですが)。実際、雪深い湖北にあって、このあたりはあまり雪が積もらないらしいです。
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有名な、四足門(東側)
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同じく西側。
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菅浦神社。ちょっと昔の写真では茅葺屋根ですが、銅板葺きになっています。
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石垣沿いの民家の向こうには、必ずといっていいほどお寺や神社が見えます。
猫も・・・淳仁天皇のころからここで退屈を持て余しているような・・・。
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トロ箱が漁港らしいです。
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何かの祭礼の名残なんでしょうか・・・。
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集落のほぼ全景。
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船に乗る職業って・・・なんでこんなカッコエエんでしょう。
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集落からは竹生島は見えませんが、マキノ・今津方面へ向かうと、半島の先に見えてきます・・・。
by dendoroubik | 2009-05-01 23:27 | 滋賀 湖北 | Trackback | Comments(0)